
入場行進する和歌山県選手団(9日、和歌山市で)
高齢者の健康と福祉の全国大会「ねんりんピック紀の国わかやま2019」(第32回全国健康福祉祭和歌山大会)が9日、開幕した。県内初開催。12日までの4日間、県内21市町でスポーツ・文化の27種目が実施される。観客を含め、全国から延べ約40万人の来場が見込まれる。
ねんりんピックは、県、厚生労働省、スポーツ庁、長寿社会開発センターが共催する。
総合開会式が和歌山市の紀三井寺陸上競技場であり、観客を含め、約2万人が来場した。全国47都道府県と20政令市の計67選手団約1万人が入場。和歌山県選手団約630人は最後に登場し「きいちゃん」のぬいぐるみを掲げて観客にアピールした。
尾花正啓和歌山市長の開会宣言などにつづいて、炬火(きょか)リレーがあり、田辺市出身で、1964年の東京五輪体操金メダリストの早田卓次さんら県内出身の五輪メダリストらがつないだ。
主催者代表の仁坂吉伸知事が「日々の活動の成果を発揮され、笑顔がはじける思い出深い大会となることを祈念する」とあいさつ。臨席された三笠宮彬子さまも「ねんりんピックで輝く皆さまが、ますます輝く未来をつくっていかれることを祈ります」と述べた。
67選手団の旗手が、ステージ前に集まり、和歌山県選手団の岩﨑弘さん(73)と伊達美恵さん(71)が「いつまでも夢を持ち、情熱あふれ、笑顔はじける大会とする」と宣言。最後には、県民総勢約3300人が出演する創作パフォーマンス「紀の国わかやま 夢と人生の讃歌(さんか)」があった。上富田町出身の歌手坂本冬美さんや小中高校生やダンスチーム、音楽隊らが出演。歌やダンス、和太鼓演奏で観客を魅了した。
期間中、田辺・西牟婁では、田辺市でねんりんピック初開催となる合気道のほか、弓道やサッカー、白浜町で剣道やソフトテニス、上富田町でサッカーが実施される。
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