山に多彩なキノコ 「素人判断で食べないで」
朽ち木から白いかさを広げるスギヒラタケ(田辺市龍神村で)
秋が深まり、和歌山県田辺市龍神村の護摩壇山やその周辺の山中では、さまざまなキノコが発生している。食べられるキノコもあるが、スギヒラタケなどの毒キノコも生えており、県立自然博物館は「素人判断で食べないで」と呼び掛けている。
護摩壇山森林公園総合案内所の管理人によると、今年はキノコの発生が1~2週間ほど遅れている。今後、ブナシメジやヒラタケ、ナメコなどの発生が期待できるが、食べられるかどうか分からないキノコも多いという。
人工林で群生するオオイチョウタケ(田辺市龍神村で)
このほか、龍神村の人工林では、かさの直径が20センチ前後もある食用のオオイチョウタケの群生が見つかっている。
スギヒラタケは古い切り株や倒木に発生し、かさが2~6センチの扇形の真っ白いキノコ。以前は普通に食べられていたが、2004年以降、このキノコを食べたことが原因と考えられる急性脳症などの病気が多数報告された。死亡例もあり、毒キノコに位置付けられている。また、ブナの倒木にはシイタケに似た毒キノコ「ツキヨタケ」が発生している。全国的に食中毒が多いキノコ。
博物館学芸員は「秋になるとキノコに関しての問い合わせが多くなる。見た目だけで判断するのが難しい種類もある。毒キノコの中には死に至るものもあるので、注意してほしい」と話している。
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