
穂の国とよはし芸術劇場プラットアートスペース
2日に豊橋市の穂の国とよはし芸術劇場プラットアートスペースで「高校生と創る演劇」の幕が上がる。第6弾は、2014(平成26)年の第1回目に上演した平田オリザ作「転校生」を、高校生と地元出身の演出家・山本タカさん(30)が新たに作り上げる。 ある高校の教室。たわいもない話をしている高校生たちの前に「朝起きたら、この学校の生徒になっていた」と言う転校生がやってくる-。 人間の存在の不条理さを描くカフカの小説「変身」をモチーフにした「転校生」は、高校演劇のバイブル的作品となっている。1994年の初演から25年がたったのを機に、プラットが芸術文化の人材育成などを目的に実施する「高校生と創る演劇」の脚本に再び選んだ。 公募で選ばれた東三河や名古屋市、浜松市などの高校生キャスト21人は、夏休みに平田さんと山本さんを招いたワークショップを体験。9月から本格的な稽古を重ねてきた。 特徴的な同時多発的に教室の中で飛び交う会話は、一人ひとりが自分の言葉にして真っすぐ届けるまで繰り返し練習。本番を目前に控えた10月30日夜のリハーサルでは、山本さんからセリフの発音やテンポ、間など細かい指示が飛んだ。 突然、転校してきてしまった高校生・大西由美を演じる県立渥美農業高校2年の鈴木伸乃香さん(17)は「転校生役なので、みんなと慣れ過ぎないように間や話し方を意識しています」と話す。舞台の終盤、クラスメートと2人で語り合うシーンでは、女子高校生という存在の不安定さが浮き彫りに。「見ている人の価値観や自分の考えを深めるきっかけになればと思う。たくさん練習して、ここまで頑張ってきた。ぜひ、劇場に足を運んでください」と来場を呼び掛けている。 「転校生」は5回公演で、2日午後1時と同6時、3日午後1時と同5時、4日午後1時は席が残りわずか。チケットは一般2000円、24歳以下1000円、高校生以下500円、未就学児童は入場不可。当日券は各日午前10時から電話で受け付け、空きがあれば開演1時間前から劇場で販売する。 チケットの予約、問い合わせはプラットチケットセンター(0532・39・3090)へ。
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