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小浜島で伝統の結願祭 雨天、公民館で奉納芸能

 【小浜】島最大の伝統行事「結願祭」の奉納芸能が30日、小浜公民館で行われた。雨天のため嘉保根御嶽から変更された。親村の北(ニシ)村と子村の南(ハイ)ぬ村が、それぞれ福の神である弥勒神(メーラク)と福禄寿(フクルクジュ)を先頭にして、島独自の多彩な狂言や舞踊を交互に披露。ことしの豊作に感謝するとともに、来年の世果報を祈願した。

 同祭の芸能は、2007年に「小浜島の盆、結願祭、種子取祭の芸能」として国の重要無形民俗文化財に指定された。祭は旧暦8、9月の己亥の日から4日間行われ、芸能は2日目に奉納される。

 午前9時半、弥勒と福禄寿に引き連られ、北村と南村の芸能出演者が公民館へ到着。出演者らが会場を一巡する「座周り(ザーマーリィ)」で幕開けし、各村の青年らが熱気あふれる「棒」の演武を披露した。

 午前11時ごろ、公民館内に畳を敷き、舞台を設営。場の全員で神へ礼拝した後、舞台芸能が始まった。北村、南村の順で、改めて座敷上で座周り。祭の核心を表現する祝儀(シュンギン)の「初番狂言」で、「総代」の役を務める青年が、島の世果報を願う長ぜりふを堂々とそらんじて見せると、島民は惜しみなく喝采を浴びせた。

 祝儀の舞踊に続き、舞踊と狂言が交互に上演された。上布の製作工程を踊りで表現する「苧引き(ブーピキ)」「カシカキ」「天加那志(ティンガナシ)」、農具の鍛冶打ちや農地開墾の姿を演じる「鍛冶狂言」「作方狂言」などが次々と繰り広げられ、島民らは洗練された芸能一つ一つを堪能し、喜びの乾杯を繰り返した。

 花城正美公民館長は「民俗芸能を通して島の繁栄、村の息災を願う、島民たちの絆の場でもある。文化を脈々と受け継ぎ、あるべき姿を奉納していく」とあいさつした。

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