10年前の思い開封

こどもの頃埋めたブラジル人のタイムカプセル
10年前に豊橋市に住んでいたブラジル人の子どもたちが市少年自然の家に埋めたタイムカプセルが27日、市役所で開封された。「10年後の私と豊橋」をテーマに書いた作文や、集合写真など思い出の品を見ながら、参加者は「昔に比べて住みやすくなった。これからもこの街で暮らしたい」などと、 「第二の故郷」への思いを新たにした。 タイムカプセルは2009(平成21)年10月、佐原光一市長と外国人児童の交流会の中で埋めた。多米、岩田の両小学校とブラジル人学校の子どもたち計30人が作文を寄せ、10年後の開封を約束していた。 掘り起こしは台風19号の影響で中止となり、市多文化共生・国際課職員が代わりに行った。開封には、NPO法人ABT豊橋ブラジル協会が協力、連絡が取れた6人が参加した。 青色のビニールシートを外し、プラスチックのケースからラミネート加工された作文や手紙を取り出すと、歓声が上がった。 「夢は服のデザイナー」と作文に書いたユミさん(20)は現在、市内で美容師として働く。「豊橋が大好き。これからも住み続けたい」。豊川市の児童クラブで働くソウザ・メラ・マリアナ・ミチエさん(23)は「当時は来日1年くらいで、日本語もしゃべれず、生活も大変だった。今はテクノロジーが進み、暮らしやすくなった」と話していた。 参加者が作文を読み上げる中で「日本人とブラジル人がもっと仲良くなっていてほしい」との10年前の願いを伝えたブラジル人女性に対し、市職員は「さらに10年後、もっとよくなっているよう頑張ります」と新しい約束を交わした。
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