児童虐待防止へ連携強化 知事と全市町の首長が共同宣言【山口】

あいさつする村岡知事(KKRあさくらで)
増加する児童虐待の防止にオール山口で取り組もうと、村岡嗣政知事と全市町の首長が25日、山口市神田町のKKRあさくらで合同会議を開き、児童虐待の発生予防や早期発見・対応などに連携して取り組む共同宣言を行った。
会議では村岡知事が「未来を担う子どもたちを守るため、県と市町が連携して防止に向けた取り組みを進めていきたい」とあいさつし、「県と19市町が一丸となって取り組む」とする共同宣言を採択した。久保田后子宇部市長は「専門性を高めるための研修制度の創設や、各機関がつながるネットワークの構築も検討いただきたい」と意見を述べた。会議後は専門家による講演会があった。 今後は県と市町の連携体制を強化し、職員の質の向上に向けた研修の充実や発生事案の情報共有などを行う。 児童相談所が認定した昨年度の児童虐待の認知件数は742件で、5年前と比較して約3倍と過去最多を記録した。家庭内暴力を目撃するなどの心理的虐待が半数を占め、身体的虐待(32・2%)、ネグレクト(17・4%)、性的虐待(0・4%)の順だった。 来月の児童虐待防止推進月間は、全市町の各庁舎や観光地をオレンジ色にライトアップして市民への普及啓発に努めるほか、各地でセミナーや啓発イベントが行われる。
関連記事
子ども食堂を全小学校区に 今後3年間で目指す
和歌山県は本年度から3年間で、県内全ての小学校区に「子ども食堂」の設置を目指す。岸本周平知事が知事選で公約に掲げていた施策。「どこにも子供食堂プラン」と位置付け、運営団体への補助費用4千万円を...
「父の日」にバラを 香川高華道部などが県産品PR【山口】
18日の「父の日」にバラを贈る習慣を広めようと、県花卉(かき)園芸推進協議会(星井榮仁会長)などは5日、村岡嗣政知事を表敬訪問した。宇部フロンティア大付属香川高華道部(松本莉央部長)の4人も...
穂別地区でサポート交通実証実験 住民有志が運行 むかわ
むかわ町は、穂別地区の住民の買い物や移動を助けるサポート交通の実証実験を行っている。住民有志がボランティアで高齢者らを自家用車に乗せ、目的地まで送迎する。今年度中に地域公共交通計画の策定を目指す町...
飛島 海洋ごみロボット搬送実験 車入れない遊歩道で活躍 一定の手応え 実装へ..
5月27日に酒田市飛島の荒崎海岸で行われた「飛島クリーンアップ作戦」の際、合同会社とびしま(同市飛島)、石井製作所(同市京田四丁目)などが開発を進める「海ごみロボット」による搬送実験が行われた。コン...