浜中町養殖ウニGI登録へ【浜中】

浜中の豊かな海で育ったウニを手にする上野会長(右から2人目)ら協議会メンバー
町特産のウニの生産強化とブランド化確立を図る「浜中水産物振興協議会」の設立総会が25日、町総合文化センターで行われ、国の地理的表示(GI)保護制度に基づいた登録に向け、準備を進めることを決めた。
同制度は2015年開始。地域の伝統的な生産方法や気候、風土などを生かした地場産品を知的財産として保護することを目的に掲げる。
これまで国内外の86品が登録され、道内では「夕張メロン」「十勝川西長いも」「今金男しゃく」の3品が選ばれている。同協議会は「浜中養殖うに」で道内初の海産物の指定を目指す。
地元産のコンブで育ったウニは、濃厚なうま味とぷりっとした食感が特徴で、首都圏を中心に天然物を上回る価格で取引されている。
登録されると、基準を満たした産品には登録標章(GIマーク)の使用が認められ、産地や品質に国の?お墨付き?が与えられる。名称の認知度が上がることで模倣品の排除や取引の増大、担い手など生産体制の強化など経済活性化につながる効果も挙げられる。
協議会は浜中漁協と散布漁協、両漁協の養殖うに部会、町内の加工会社、町で構成し、会長には上野仁浜中漁協専務理事が就任。今後は登録準備を進めるとともに知名度を上げるPR活動に力を注ぐ。上野会長は「登録を契機に、さらなる高付加価値と品質向上、安定供給につなげたい」と話していた。
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