地元産ブドウ 給食で味わう【標津町】

配膳されるぶどうに目を奪われる児童たち
標津町川北の建設業、上田組(上田修平社長)の「上田組葡萄園」で初めて収穫されたブドウが24日、標津町立川北小学校の児童らの給食として提供された。同社は2017年に2棟のハウスを建てて高級品種「シャインマスカット」などの栽培を開始、2年半で収穫を迎えた。地元の新名物として期待されるブドウに、児童たちは満面の笑みを浮かべながら舌鼓を打っていた。
同社のブドウ栽培は16年、当時社長だった上田光夫会長が山梨県のブドウ家、樋口哲也氏に品評会に招かれたのがきっかけ。親交を深める中で、地域の新しい名物になればと樋口氏からノウハウを教えてもらう約束を取り付け、町川北で栽培を開始した。
今年から収穫が可能となり、100房が収穫される見通し。当初は10月9日に初収穫する予定だったが、糖度検査の結果、わずかに足りないと判断、23日に収穫を持ち越していた。上田修平社長の「地元の子供たちに味わってほしい」との意向から、23日の収穫祭に地元の川北小学校5年生14人を招き、同校の給食にも提供することになった。
24日の給食では、児童が「シャインマスカット」と「クインニーナ」の2種類のブドウを味わい、「甘い」「ほっぺが落ちそう」「毎回給食で出てほしい」と喜び、笑顔が広がった。6年生の榧木惣士朗くん(12)は「甘さが口の中に広がった。機会があったらまた食べたい」と目を輝かせていた。
同社では今後、22年に1000房の収穫を目標に取り組む。日本最東端のブドウとして、ネーミングとロゴを考案しているという。安定した収穫が見込めるようになれば、販売も検討するとしている。
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