全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

荘内日報社

ビーガン料理世界大会 渡部さん(酒田市出身)準優勝

 ビーガン料理の世界大会「The Vegetarian Chance2019」が13日にイタリアで開催された。 世界各国から約200人の応募があり、1次選考で残った8人による決戦が行われ、酒田市出身の渡部駿さん(28)=羽黒高卒=が準優勝を果たした。渡部さんは「庄内の食文化とイタリア伝統料理をビーガン料理に生かし、料理を医療につなげて社会貢献できる料理人を目指したい」と語っている。

 渡部さんは奥田政行オーナーシェフ(アル・ケッチァーノ、鶴岡市)の下で4年間働いた後に渡伊、星付きビーガンレストラン(ジョイヤ、ミラノ)での修業を経て、現在はイタリアの三つ星レストラン(オステリア・フランチェスカーナ、モデナ)で労働ビザを得て働いている。

 本大会は植物性食材だけで作る料理を競うコンテストで、渡部さんは県産の豆を庄内の「かた餅」の技法で葉の形の豆チップスに仕上げ、秋の紅葉を表現。高野豆腐と大豆で作ったトマト味のソイボールとともに高い評価を受けた。日本では縁起物である鯛の形の「たい焼き」のあんには、鶴岡市大山の酒蔵の酒かすをヘーゼルナッツと合わせクリームチーズ風の新しい味で紹介した。

 渡部さんは初の国際舞台を経験し、「自分の意思や料理に対する思いをイタリア語で素直にスピーチできたことが自信につながった」と話し、今後も語学力を高めシェフの立場に求められる総合力を身に付けるため、引き続きイタリアで研さんを積むという。将来的には精進料理や工夫された調理技術が残る庄内の食文化とイタリア伝統料理をビーガン料理に生かし、医療につなげて病気の改善に役立つ料理を作り、社会に貢献できる料理人を目指す心意気だ。渡部さんは今回の受賞について「関わった全ての人たちのおかげ。1年に及ぶチームのサポート、奥田シェフや支えてくれた同僚と両親へ感謝したい」と語った。

 本大会では熊本出身でトリノの一つ星レストランで働く上田悟さんが優勝。2016年から毎年日本人が参加している本大会で、若手の日本人が1位、2位となったのは初めて。グローバル化する日本、来年には東京オリンピック・パラリンピックも控え、ビーガン料理のニーズが高まっている。2人の挑戦は日本のビーガン料理文化の幕開けを予感させる。

世界的なビーガン料理コンテストで準優勝し賞状を手にする渡部さん

コンテストに出品した渡部さんの料理を解説

関連記事

長野日報社

「ゆめひろば」イルミ点灯 長野県富士見町

 長野県富士見町中心部にある多目的交流広場「ゆめひろば富士見」で9日夜、イルミネーションの点灯が始まった。町商工会青年部が企画し、約3万5000個の発光ダイオード(LED)電飾を園内に装飾。カ...

豊橋出身・村井弦斎を朝ドラに

 明治時代のベストセラー小説「食道楽」で知られる村井弦斎(1863~1927年)をNHK連続テレビ小説(朝ドラ)の主人公に選んでもらおうと、出身地の豊橋市と晩年まで過ごした神奈川県平塚市の顕彰グル...

釧路新聞社

願いを込めて縁起物作り 根室金刀比羅神社【根室】

 【根室】根室金刀比羅神社(前田穣宮司)の縁起物作りが最終盤を迎えている。9日には巫女(みこ)たちが願いを込めて縁起物作りに精を出した。  今年も初詣に向けた準備は11月から始まっており、準...

釧路新聞社

秋サケ漁獲伸びず 高水温影響、根室30%減、釧路11%増

 根室、釧路沿岸の秋サケ定置網漁が11月末までに終漁し、漁獲数量は根室管内が249万3000匹(前年比30%減)、釧路管内が48万3000匹(同11%増)となった。2022年は漁獲数量が前年の...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク