台風19号被害のリンゴ園の力に 県内外からボランティア参加

台風19号で被災したリンゴ園で落ちた実を拾い集めるボランティア=20日午前、伊那市西箕輪
台風19号で大きな被害が出た長野県伊那市西箕輪のリンゴ園で20日、市社会福祉協議会が募集したボランティアが、強風で落ちた実や折れた枝の片付けをした。県内外の15人が半日ほどかけて作業。市職員や西箕輪の住民有志も「手助けしたい」と加わった。園主の重盛正さん(70)は「涙が出るほどうれしい」と感謝の言葉を繰り返した。
重盛さん方では、強風で多くのリンゴの木が根こそぎ倒れたほか、収穫間近だった中生種や、11月に収穫期を迎える主力「ふじ」の実が大量に落ちたり傷付いたりした。
ボランティアは、地面に落ちた実を拾い集めてコンテナの中に入れた。「すぐに満杯になってしまう」と被害の大きさを実感。一輪車に複数のコンテナを積み込み、力のある男性陣が指定の場所まで何度も運んだ。
倒れた木の中に潜り込んで落ちた実を拾ったのは子どもたち。母親と参加した同市長谷小学校4年の中山智琶さん(10)は「自分の地域でこんなに被害が出ていてびっくりです。少しでも力になりたい」と汗を流した。
台風19号による農業被害は辰野町~伊那市西箕輪の伊那西部広域農道沿いで多発。上伊那では約8900万円、伊那市では約1900万円の被害が確認されている。市社協は被災したブドウ農園でもボランティアによる作業を予定している。
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