中原中也の直筆原稿を展示
初公開の直筆原稿を見る来場者(中原中也記念館で)
山口市出身の詩人、中原中也(1907~37年)の詩「含羞(はぢらひ)」と「春の日の歌」の直筆原稿が、山口市湯田温泉1丁目の中原中也記念館(中原豊館長)で27日まで展示されている。「春の日の歌」の公開は今回が初めて。 展示している2点は、6月に兵庫県芦屋市の岩田英子さんが同館に寄託したもの。いずれも詩集「在りし日の歌」に収められた人気作となっている。 雑誌「文学界」36年5月号に掲載するために書いた清書原稿と呼ばれるもので、書き加えたり黒く塗りつぶしたりした跡から、中也が入稿する直前まで試行錯誤していたことがうかがえる。 同原稿は印刷所で破棄されることが多いため、無名だったころの原稿が残っていることは極めて珍しい。また、中也は雑誌掲載と詩集を発行する間に加筆するため、同じ作品でも「第1形態」と「第2形態」に区別される。学芸担当主任の池田誠さんは「この作品は第1形態。手元にある詩集と比べてもらえたら」と来場者に呼び掛けた。
関連記事
実験、体験 防災学ぶ 備えるフェスタ開催 苫小牧
防災について考える「備えるフェスタ2024inとまこまい」が4日、苫小牧市総合体育館で開かれた。市民ら約3500人(主催者発表)が来場。体験型を中心とした44ブースをスタンプラリー形式で回った。 ...
十勝の酒 無料でお試し ホテル日航ノースランド帯広
JR北海道ホテルズ(札幌市)が運営するホテル日航ノースランド帯広(帯広市西2南13、木村尚志総支配人)内に5日、宿泊客が十勝産のワインや日本酒などを無料試飲できる「TOKACHI Tasti...
観光向け2次交通の向上へ 活用広がる電動キックボード実証 酒田DMO 市街地..
観光向け2次交通が十分でない酒田市街地における新たな移動手段として登録観光地域まちづくり法人・酒田DMO(同市、荒井朋之代表理事)は、昨年7月の改正道路交通法施行で「特定小型原動機付自転車」に区分...
秋空の下、12万人の熱気 宇部まつり、「炭都」の歴史を未来へ【宇部】
宇部市最大規模の祭り「第73回宇部まつり」が3日、平和通りや常盤通り周辺で開かれた。心配されていた雨も上がり、秋晴れの下で市民らが南蛮音頭やよさこいのパレード、総踊りなど会場各所でパフォーマ...