中原中也の直筆原稿を展示

初公開の直筆原稿を見る来場者(中原中也記念館で)
山口市出身の詩人、中原中也(1907~37年)の詩「含羞(はぢらひ)」と「春の日の歌」の直筆原稿が、山口市湯田温泉1丁目の中原中也記念館(中原豊館長)で27日まで展示されている。「春の日の歌」の公開は今回が初めて。 展示している2点は、6月に兵庫県芦屋市の岩田英子さんが同館に寄託したもの。いずれも詩集「在りし日の歌」に収められた人気作となっている。 雑誌「文学界」36年5月号に掲載するために書いた清書原稿と呼ばれるもので、書き加えたり黒く塗りつぶしたりした跡から、中也が入稿する直前まで試行錯誤していたことがうかがえる。 同原稿は印刷所で破棄されることが多いため、無名だったころの原稿が残っていることは極めて珍しい。また、中也は雑誌掲載と詩集を発行する間に加筆するため、同じ作品でも「第1形態」と「第2形態」に区別される。学芸担当主任の池田誠さんは「この作品は第1形態。手元にある詩集と比べてもらえたら」と来場者に呼び掛けた。
関連記事
6日は梅干しおにぎりを 「梅の日」呼びかけ
和歌山県みなべ町は、6日の「梅の日」に梅干しおにぎりを食べて、と呼びかけている。町内の学校などでは、子どもが自分で作って食べるという。 同町では、町村合併10周年の2014年10月1日に「梅...
雨の中、白熱のバトル 北洋大でイベント ストリートスポーツ楽しむ
子ども向けの二輪車競技「ランバイク」からダンスバトルまでさまざまなストリートスポーツを楽しむイベント「FuturePeaceStreet(フューチャー・ピース・ストリート)」が3日、苫小牧市錦西町...
林間さんが半年かけ舞台背景の老松〝復活〟【山陽小野田】
画家の林間浩二さん(61)=宇部市西岐波村松=が、山陽小野田市下市の糸根神社(畑野紀子宮司)にある埴生芝居用の舞台の背景に使う老松の絵をボランティアで修復した。半年かけて鮮やかによみがえった...
勇壮からぐり山車 犬みこし にぎやかに 鶴岡市大山「犬祭り」 4年ぶりの行列 ..
庄内三大祭りの最後を飾る鶴岡市大山の「大山犬祭り」が5日、地区で行われた。高さ約5メートル、重さ約4トンのからぐり山車や「仮女房」が繰り出しJR大山駅前から椙尾神社まで練り歩いた。沿道には多くの見物...