盲導犬と共に暮らす多田野さん

豊橋LCゲストスピーチ例会
盲導犬を知ってもらう啓発活動と育成資金のための募金活動をしているボランティア団体「盲導犬ゼウスの会」の代表で、盲導犬「ゼウス」と生活している多田野正子さん(54)=豊川市=が17日、豊橋商工会議所で開かれた豊橋ライオンズクラブ(和久豊会長)の例会で盲導犬について話した。 ライオンズクラブは献眼登録促進を活動の一つにしており、同クラブは目の不自由な人に役立つための勉強会として多田野さんらを例会に迎えた。 多田野さんは目の病気を患い、5年ほど前から人の顔、字が見えなくなった。「手触り、においなどのほか、一番は音が頼り。聞いた音を理解し、行動する」。盲導犬「ゼウス」の貸与を受け、生活を共にする中、盲導犬への理解が得られていないと感じ、自ら会を立ち上げ活動している。 盲導犬に関し「訓練を受けても合格するのは10頭のうち3、4頭。人のためになりたい、人が好きという犬。すごく好き、嫌いというものがなく、常に真ん中でいられる犬が盲導犬になります」と説明。東三河では現在、3頭が活躍しているという。 1頭の育成には約500万円かかり、9割が寄付金のため、多田野さんは「ゼウスの次につながる犬を育成するため募金活動をしている」と話した。 盲導犬と出会った際には「急に触らない、声を掛けない。食べ物を与えない。背中にハーネスが付いている時はお仕事中なので、声を掛けないでください」と注意点を紹介し「『今、いいですか』と聞いてくれると、うれしい」と述べた。 多田野さんは「ゼウスのおかげで真っすぐ歩けるようになった。少しでも多くの人が手を差し伸べてくれたら」と協力を呼び掛けた。
関連記事
古民家のゲストハウス 梅の産地にオープン
和歌山県みなべ町晩稲に古民家のゲストハウスがオープンした。日本最大級の観梅の名所「南部梅林」の近くにあり、観光客だけでなく、梅の収穫など援農者の利用も期待する。将来は農業などの体験も提供したい...
学生考案レシピを朝食で提供 新苫小牧プリンスホテル和
職業訓練校「野口観光ホテルプロフェッショナル学院」2年生の田村朝華さん(20)が考案した「トマトのおかゆ」が、新苫小牧プリンスホテル「和~なごみ~」の朝食メニューで提供されている。 野口観光...
東北一広い市域 フィールド調査 東北大公共政策大学院 学生9人鶴岡市で活動 旧..
東北大公共政策大学院(仙台市)修士1年の学生9人が4―6日の日程で鶴岡市を訪れ、旧町村部の地域振興に関する政策提言に向けたフィールド調査を行った。今後、政府機関や全国町村会事務局などにもヒアリングを行...
県内60の〝校歌山〟を紹介 松永さん出版【宇部】
宇部市野中5丁目の松永昌治さん(60)が、小・中・高校の校歌で歌われている山を紹介した「山口県の校歌山」(徨山舎)を出版した。60座を厳選し、特徴や登山ルートも掲載。市内では旧厚東中を含めて市...