石垣教授(大川出身)が台湾で研究 先住民文化を基礎とした教育 沖縄国際大学 総合文化学部

国慶日の晩餐会に出席した石垣直教授(中)=10日夜、台北市の台北賓館
【台北】沖縄国際大学総合文化学部の石垣直教授(社会人類学)=石垣市大川出身=が4月から在外研究で台湾に滞在している。台湾では先住民族の文化を基礎とした教育を行う小中高校があり、石垣氏は台東県延平郷のブヌン族の地域でその研究に取り組む。石垣氏は「言語のみではなく、文化を含めた教育が行われている。(独自の言葉を重視する)沖縄にも当てはまる考え方ではないか」と話している。
石垣氏によると、この教育方法は2014年に始まり、先住民族の子どもたちが通う小中高校の一部で行われている。独自の言語を学ぶことにとどまらず、先住民族の豊年祭で重要な役割を果たすアワについて学ぶことから、その地域の文化を掘り起こすといった取り組みが行われている。
「先住民族の文化を基礎にした教育で、子どもたちは品格や素養を身に付けている。自分たちは何者なのかという点を掘り下げることもできる。沖縄にも、大学の研究者などがこうした方法に関心を寄せており、共通する部分があると思う。言葉だけに終わらず、地元の歴史などプラス・アルファを意識することが重要」と指摘する。
石垣氏は、那覇日台親善協会(伊芸美智子会長)の理事として学術部会長を務めている。10日夜には台湾の国慶日に合わせた晩餐会が台北市内であり、伊芸会長ら沖縄から訪台した会員らとともに出席した。 (松田良孝通信員)
関連記事
年度替わりでごみ収集繁忙 市環境保全センター、リユースも呼び掛け【宇部】
新年度を前に、引っ越しに伴い大型の家電や家具を処分する人が多く、宇部市環境保全センターは繁忙期を迎えている。戸別収集の予約は来月下旬まで埋まっている状況。今月は粗大ごみを持ち込む人も増えてい...
豊橋ちくわと豊川いなり寿司が文化庁「100年フード」に認定
豊橋観光コンベンション協会は、郷土料理「豊橋ちくわ」が文化庁の「100年フード」に認定されたと発表した。今年度は豊川市の「豊川いなり寿司」も選ばれた。東三河では五平餅、お平(ひら)に続く認定とな...
高校合格に満開の笑顔 受験生、友人らと番号確認
沖縄県立高校の2025年度一般選抜・特色選抜の合格発表が18日午前、県内各校で一斉に行われ、八重山3高校と八重山特別支援学校では合わせて440人が合格した。合格者番号が学校の掲示板に張り出されると、受...
商業地の上昇率県内1位 宮古島25年地価公示 住宅地も高い伸び 全地点で..
【那覇支社】沖縄総合事務局は18日、2025年地価公示結果(1月1日時点)を発表した。宮古島市では、調査8地点のすべてで上げ幅が前年を上回った。商業地の上昇率平均は17・1%で県内トップ。住宅地は16...