川平獅子舞、島外で初披露 国立劇場おきなわ「特選 沖縄の伝統芸能」で
【浦添】県内各地の伝統芸能や民俗文化財を紹介する「第7回特選 沖縄の伝統芸能」(主催・県、県文化協会)が12日夕、国立劇場おきなわ大劇場であり、八重山で最も古い歴史を持つ石垣市川平の獅子舞が海を渡り、島外で初めて披露された。
「特選|」は2013年から開催しており、八重山からは14年の石垣市登野城の大胴小胴に続き2回目。川平公民館の高嶺善伸館長によると、獅子は結願祭で奉納して節祭の獅子祭りでしまうまでの期間に当たっており、群星御嶽ほか四つの御嶽の神司と公民館役員、保存会役員が神に報告して特別な許しを得たことから、出演することになった。
川平棒・太鼓・獅子舞保存会(宮良直全会長)の郄嶺享史副会長(44)によると、9月12日の結願祭終了後も引き続き公演に向けて練習を継続。会場の舞台と同じ大きさに線を引くなど工夫し、毎日午後8時から午前0時まで本番さながらに練習を重ねてきた。
公演には会員26人が出演して「座見舞い」や太鼓、獅子を披露。数十年ぶりに見て涙を流す人もいたといい、郄嶺副会長は「結願祭後の1カ月間、大変だったが会員同士の結束も強まり、地域の誇りである獅子舞を披露できた」と満足げ。高嶺館長は「『生きているみたい』『独特な持ち方だね』などの声があり、若者が真剣に工夫して演じ切ったことが評価された。無事上演できてよかった」と喜んだ。
今回は川平の獅子舞を含めて国頭村奥間区の「国頭サバクイ」やうるま市宮城島の「宮城ウシデーク」など5演目が繰り広げられた。会場では川平をはじめ出演地域の特産品の販売も行われた。
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