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荘内日報社

工事現場フェンスにアート出現

 酒田市と西松建設の共同出資による「光の湊」が事業主体となり、同市のJR酒田駅前で進められている駅周辺整備事業に関し、工事現場を囲むフェンスにアートを施すイベントがこのほど、現地で行われた。東北芸術工科大グラフィックデザイン学科の原高史学科長・教授(現代美術)の指導で、芸工大生と酒田光陵高生が協力して窓や初代酒田灯台、北前船、山居倉庫をモチーフにした作品を制作、周囲は華やいだ趣になった。

 イベントは、2020年10月ごろの先行オープン、22年4月のグランドオープンに向けて整備が進む事業に対する市民の機運醸成、駅前地区のにぎわい創出を図ろうと、実施主体の「西松・大場・菅原特定建設工事共同企業体(JV)」が社会貢献活動の一環として企画。市文化芸術推進計画に基づき市も協力した。

 原学科長のゼミを履修する2、3年生6人と助手2人が来酒し、光陵高情報科、美術部から1、2年生計18人が参加。学生・生徒は5班に分かれて最初、街づくりに関するワークショップを行い、▽酒田でイベントをするならどこで何を▽施設完成後の使い方▽酒田にどんな場所があったらいいか―といった5つのテーマについて話し合った。

 「飛島に海上遊園地や海のサーカスを」「スケート場でプロジェクションマッピング」「ダラダラできる空間をつくって」など生徒たちのアイデアはさまざま。これらのアイデアは、「新しい風を取り込む・呼び込む」という願いを込めて原学科長と学生たちがフェンスにデザインした「開け放った窓」の周囲に文字で配置した。

 また、学生たちが荒波を行く北前船、酒田のシンボルとなっている酒田灯台と山居倉庫などをモチーフにした図柄をフェンスにカッティングシールで描き、灯台が照らす「ともし火」一つ一つの中には参加者全員でメッセージを書き込み、周囲に貼り付けた。

 原学科長は「市民みんなで創造するフェンス。このアートを見ることで、この場所を意識し興味を持ってもらえたら」と話した。11月には酒田南高の生徒たちが協力して同様のイベントが行われる。

一部完成したフェンス。酒田駅寄りのスペースには来月、酒田南高生と芸工大生がアートを施す

メッセージを書き込んだ灯台の「ともし火」を貼り付ける生徒たち=5日午

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