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国際サロンで初入選 宮良秀春さんの「丙午」 ドローイング部門

宮良さんの作品「丙午」。太陽と馬を炎で表現している(宮良秀春さん提供)

 「第33回パリ国際サロン」(主催・欧州美術クラブ)のドローイング部門で石垣市の宮良秀春さん(42)=新川=の作品「丙午(ひのえうま)」が初入選を果たした。宮良さんは「今までとは違う自信をいただいた。やってよかった」と喜んだ。

 同サロンはフランス画壇で活躍する邦人作家の育成を目的に1985年に始まったパリ唯一の邦人主催サロン。

 宮良さんの絵画歴は2年4カ月。国際的な審査への挑戦を決意し、4月に作品を完成させた。描くのにかかった時間は1日。9月上旬に作品を提出し、9月27日付で選考通知が届いた。

 作品「丙午」は、太陽を表す「丙」と、火を示す「馬」を表現。作風は、筆ペンと墨、色えんぴつなどを使うミクストメディアの手法。初めから馬を描くわけではなく、最初は自由に書き、「途中で干支を描いていることに気がついた」という。絵のサイズは縦72㌢横51㌢。

 宮良さんは「専門的な技術があるわけではないので、国際的に通用するのか分からなかったが、結果的によかった」と安堵した。

 ドローイング・版画コンクール部門には104人から152点の応募があり、36人51点が入選。来年2月に最終審査が行われ、入選作品はフランス、パリのギャラリー・デュ・マレなどで展示される。

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