全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

荘内日報社

DC本番突入 新造観光列車 「海里」デビュー

 今月1日から全国のJRグループと関係する自治体や観光関連事業者らが連携し、地域の魅力を発信しながら送客・誘客を図る国内最大規模の観光キャンペーン「新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーン(DC)」が始まった。5日には、JR羽越本線で運行される新造の観光列車「海里〈KAIRI〉」のデビューに合わせ、酒田、鶴岡、新潟の各駅でオープニングイベントが繰り広げられ、DCの本番に突入。各地で観光客のおもてなしが行われ、魅力をアピールした。     

 今回のDCは、新潟県と庄内地域を対象エリアに12月31日までの3カ月間、「日本海美食旅(ガストロノミー)」をテーマに行われる。庄内でも「洋食」「精進料理」「酒」などさまざまなテーマの企画で誘客を図る。

 海里は先月で運行を終了したジョイフルトレイン「きらきらうえつ」の後継列車で、週末と休日を中心に新潟―酒田駅間で4両編成で運行。海岸が美しい笹川流れ(新潟県村上市)では速度を落として走るほか、下りでは新潟古町花街の料亭、上りではイタリア料理「アルケッチァーノ」(鶴岡市)の奥田政行オーナーシェフ監修の料理を提供するなど、「食と景観」で鉄道の旅を楽しんでもらう。

オープニングは酒田 くす玉割り成功祈る

 庄内エリアのオープニングセレモニーは5日、海里の到着に合わせ、5日午後1時から酒田駅で行われた。

 酒田獅子舞振興会による演舞、羽黒山伏によるほら貝吹鳴に続き、主催者を代表して矢口明子酒田市副市長が「庄内の食は洋食や和食など多様で質が高く、都会の人も感動するはず。この地域の資源を活用し、庄内にたくさん来てもらおう」、JR東日本新潟支社の中尾規生事業部長が「グループを挙げて新潟県と庄内の魅力をアピールしている。DCが交流人口拡大と地域の活性化につながるように」とあいさつした。

 引き続き、山形県や庄内各市町、商工団体、JR関係者ら11人と酒田舞娘(まいこ)2人が午後1時20分ごろ、海里がホームに滑り込んでくるのに合わせ、くす玉を割り、DCの成功や海里の順調な利用を願った。乗客や鉄道ファンは、海里の車両や乗務員、酒田舞娘などと記念撮影したり、地酒や米でできたお菓子などの試飲・試食を楽しんだ。

鶴岡では振る舞いや手ぬぐいスタンプ帳

 鶴岡駅ではDEGAM鶴岡ツーリズムビューローの会員や三川町観光協会、庄内観光コンベンション協会のメンバーら約15人が、午後0時45分着の下り特急いなほ3号、同0時53分着の海里の乗客に、地酒や山ぶどうジュース、ごま豆腐などを振る舞った。

 羽黒山伏のほら貝で出迎え、海里の乗客には鶴岡市が展開する誘客キャンペーン「詣でる、つかる、いただきます」に関連した「手ぬぐいスタンプ帳」をプレゼント。早速スタンプ帳に押印した埼玉県熊谷市の浅古修一郎さん(76)と佳代子さん(67)夫妻は「初めて鶴岡を訪れた。海里の食事と日本海の景色は最高だった。湯田川温泉でゆっくりと温泉に漬かりたい」と笑顔だった。

新潟駅には吉村知事 庄内の食と文化PR

 JR新潟駅でのオープニングセレモニーでは吉村美栄子知事が花角英世新潟県知事と共に列席。「山形・庄内のおいしい食、文化と伝統を楽しんでください」とあいさつした。その後南口広場に場所を移し、おばこサワラを使った柿葉ずし、庄内風芋煮、庄内柿、玉こんにゃくなどが無料で振る舞われた。吉村知事はここでも庄内北前ガニの赤い縫いぐるみを持ち、新潟県民にアピール。ちょうどサッカーJ2新潟のホーム戦が行われた日で、会場(ビッグスワン)まで応援バスに乗り込む人出も多く、庄内の食を求め、30メートル以上の長蛇の列がつくられていた。

酒田駅に到着した新観光列車「海里」=5日午後1時半ごろ

「海里」の到着に合わせ、酒田駅1番ホームでくす玉を割り、DCの成功などを願った=5日午後

関連記事

サヤ数、実入り 過去最高 芽室の落花生 収穫本格化

 落花生の作付け道内最大規模を誇る芽室町で収穫作業が本格化している。町落花生生産組合(11戸、藤井信二組合長)が7月に発足してから初の収穫で、今年からJAめむろの工場での乾燥作業を開始する。 ...

荘内日報社

テントサウナ楽しんで!! 無料体験イベント 鳥海山の伏流水で「ととのえる」 自..

 “屋外サウナ”を楽しんでみませんか―。アウトドア愛好者の間で注目を集めている「テントサウナ」の体験イベントが10月28日(土)、遊佐町の月光川河川公園で行われる。若者を中心に流行している「サウナ」をコン...

宇部日報社

ウオーカブル化への理解を 第3回まちづくりシンポジウム【宇部】

にぎわい創出、地価上昇など期待  にぎわい宇部(藤村雄志社長)主催の「宇部まちづくりシンポジウム」は29日、文化会館で開かれた。約100人が参加し、基調講演やパネルディスカッションを通じて常...

北羽新報社

能代市第五小の児童、バス乗り「歴史の里」探検

 秋北バス(本社・大館市)の一般路線バスのダイヤ改正に伴い、能代市の母体線がきょう30日で運行を終えるのを前に、同市第五小(渡部剛校長)の2年生が29日、バスに乗車して桧山地域を「まち探検」した。県バ...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク