釧路市立病院 手術数が年4000件超え【釧路】

活躍しているダ・ヴィンチ手術
市立釧路総合病院は過去5年間にさかのぼった医療ニーズの分析の中で、手術件数が大きく増えており、先の市議会9月定例会でも話題となった。2014年度の3604件から17年度は634件増の4238件に上昇。18年度も4000件台を維持し、今年度も前年度並みに推移している。原因について病院側は詳細な分析ができていないため、明らかにしていないが、地域の高齢化の影響も背景にあるようだ。
診療科の中で手術件数がもっとも多い外科は、14年度の716件から一貫して上昇し、昨年度966件を数えている。高齢化の影響については実際に、外科に含まれる消化器外科が「種々の併存症を持った高齢者の手術が増加しいてる」と報告している。津田学事務部長も「平均寿命の延伸によって合併症が見つかるケースも多くなる」と説明する。
しかし、一方で平均在院日数は減少し、14年度15・0日から18年度13・1日。医療費抑制を追求する国が診療報酬制度で規制している影響が大きいが、「最近の手術は開腹しないで、極力、内視鏡が使われ、内視鏡下手術にロボットの機能を加えたダ・ヴィンチ手術も行われているため、入院日数が短い」と説明する。
また、がん患者も増えているが、この中で外来化学療法件数が14年度の2622件から18年度は1205件増の3827件と急激に増加している。化学療法も多くが通院で行われている。市立病院は新病院建設に向け、医療ニーズの分析を進めている。
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