奄美の魅力を外国語で 地域通訳案内士、育成研修始まる 奄美市名瀬

地域通訳案内士への抱負を語る受講生ら=5日、鹿児島県奄美市名瀬
外国語を通して訪日外国人へ観光地や地元の文化、歴史について説明する奄美群島地域通訳案内士の2019年度育成研修が5日、鹿児島県奄美市名瀬の奄美会館を皮切りにスタートした。本年度は奄美群島全体で英語と中国語合わせて29人が地域通訳案内士の資格獲得を目指す。
来年夏の実現が期待される奄美・沖縄の世界自然遺産登録や、格安航空会社(LCC)の就航で増加が見込まれる外国人観光客の受け入れに対応する取り組みで、奄美群島広域事務組合主体。研修は㈱チャイナゲートウェイ(本社・沖縄県)が請け負う。
全国で活動する通訳案内士になるには国家試験に合格する必要があるが、18年の通訳案内士法改正によって特定の都道府県地域に限り有償で仕事ができる「地域限定通訳案内士」が全国的に解禁された。
奄美では奄振法の特例措置として、16年度から独自の研修・試験を実施している。これまでの合格者は英語81人、中国語26人。今後は韓国語の案内士も加え、23年度までに新たに計79人の育成を目指す。
受講生は語学や奄美の魅力を観光客に伝える地域学など54時間(救命講習を除く)の研修を受け、12月の最終試験に臨む。昨年度は申し込み94人に対し57人が合格した。
試験合格後は活動地の市町村ごとに申請が必要だが、広域事務組合は本年度末までに窓口を同組合に一本化する予定という。
奄美大島では本年度、20~80代の19人(英語15人、中国語4人)が受講申請。初日は講師との顔合わせがあり、受講生は「海外留学の経験を生かしたい」「観光ガイドとして仕事のスキルアップにつなげたい」などと抱負を語った。
与論島、喜界島、徳之島、沖永良部島の会場は7~11日に開講式がある。
関連記事
アジアパラへ豊川高の中根さん出場
竹本市長表敬、意気込み語る 杭州2022アジアパラ競技大会の100㍍背泳ぎS8クラスに、豊川高校1年の中根暖さん(15)=豊橋市西幸町=が出場する。3日、豊川市役所を訪れ、竹本幸夫市長に「自己ベ...
「湯ったり号」本格運行スタート 乗合タクシー 鶴岡市温海地域の新たな足確保 ..
鶴岡市温海地域で2020年に路線バスが廃止・縮小されたことを受け、地域住民の新たな足となるよう試験運行が進められていた温海地域乗合タクシーが2日、本格運行を開始した。愛称は「湯ったり号」に決まり、同日...
「無添加スイーツ」サツマイモ 帯広市内の専門店「十芋」
「食欲の秋」が到来-。秋はさまざまな食材が旬を迎え、色鮮やかな紫色のサツマイモの新芋はホクホク食感が楽しめる。毎日食べるというほど“サツマイモ愛”にあふれ、昨年7月、帯広市西21南3に「さつまいも...
古地図で厚狭をガイド 語り部の会が旧山陽道など【山陽小野田】
古地図を使ったガイドウオーク「古地図を片手に、まちを歩こう。」のスタンプラリーが、おいでませ山口観光キャンペーン推進協議会の主催で行われている。県内と島根県益田市の全38カ所のうち、山陽小野...