あっぱれ!八重農旋風 粘り、延長十回の熱闘 観客席から惜しみない拍手 県秋季高校野球

八重農ナインの活躍に沸き返る3塁側スタンド=5日午後、コザしんきんスタジアム
【沖縄】「八重農旋風。あっぱれだ」ー。九回2死から同点に追いつくと、歓声と同時にどよめきが場内に響き渡った。延長10回に及ぶ熱闘。サヨナラ負けを喫したが、逆境をはね返し初めて準優勝旗を得た12人の「二十四の瞳」に、観客席は惜しみない拍手と声援を送った。
三塁側スタンドには父兄や在校生、OB、郷友、さらに他校野球部の友情応援団。「1本お願い」「諦めるなよ」と懸命に声援を送り、好プレーが出ると跳び上がってハイタッチするなど興奮状態に陥った。
野球部父母会の砂川隆治会長は「信じられない。子どもたちが諦めないという意識で、思いっ切りやった成果」と感激の様子。昨年まで同校監督を務めた砂川玄隆さんは「一つ一つ勝って来たことが誇らしい。特に九回表の追い上げは、一昨年夏の県大会の試合で最終回に逆転勝ちした時のことを思い出した」と満面の笑み。
OB会の大浜俊士会長は「あっぱれ。準決勝までの逆転勝利がウソではないことを実感した。甲子園に連れて行って」とラブコール。山城聡校長は「多くの他校のチームの応援もあり、本当に感動した。地域の支えのおかげで野球ができていることを感じながら甲子園を目指して頑張ってほしい」と期待した。
決勝で3安打と大活躍した上田忠幸選手の母・美幸さん(47)は「思うような成果が出せていなかったので、やっとチームに貢献できホッとした。感動しかない。カッコよかった。病気やけがをしないよう食事の管理をしっかりしてあげたい」と涙。
毎試合、大阪から応援に駆け付けた岡本好人選手=大阪市立新巽中学校出身=の母・由妃さん(47)は「皆に支えられてここまで来られた。大阪でも中学時代の仲間が注目している。12人そろって甲子園に来てほしい」とエールを送った。
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