自動運転で貨客混載 上士幌で国内初実験
自動走行の電気バスの試乗に買い物配送サービスを組み合わせた、国内初となる貨客混載型の運行実証実験が5日、町内で始まった。複数の公共交通機関を組み合わせた次世代移動サービス「MaaS(マース)」も活用。目的地に人や物を同時に運ぶ、新たな自動運転の実用化が期待される。

実際に公道を走行した自動運転の電気バス
民間企業と町で構成する「Japan Innovation Challenge実行委員会」の主催。ソフトバンク子会社のSBドライブと、マースのコンサルティングを手掛けるマーステックジャパン(MaaS Tech Japan)も参画している。
電気バスはフランスのNAVYA社製。2年前も同社製の車両を使って役場敷地内で一般向け試乗会を行ったが、今回は6月に車両ナンバーを取得、公道での走行が可能となった。運転席やハンドルはなく、最大時速は30キロ。車両定員は最大11人(配送商品を積んだ場合は最大6人)。
町民の生活支援につなげる目的で、Aコープ店舗の商品を購入したり試乗予約ができる上士幌版のマースアプリを導入した。
5日はテスト走行を終え、午前11時すぎから商品と乗客を載せた本格走行を開始。町営駐車場を出発、GPS情報を基に決められたルートをたどり、1.2キロ先の西地区リサイクルセンター前に向かった。乗車した町民(59)は「信号や交差点でも安全に走行し、怖くなかった。高齢者が増える中、このようなサービスは心強い」と話していた。
実証実験は7日まで。午前10時~午後4時(最終日は午後2時まで)の間に1時間1往復する。無料だが事前申し込みが必要。十勝では大樹町内で昨年12月、国土交通省主導の自動運転走行実験が行われている。

貨客混載のバスの車内
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