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釧路新聞社

全道のアイヌ民族集結 第70回まりも祭り【釧路】

道内各地のアイヌ民族が集結し古式舞踊などを披露した特別イベント(昨年11月、釧路市)

 国の特別天然記念物マリモの保護を祈念する年に一度の祭典「第70回まりも祭り」が、今年も8日から3日間、釧路市阿寒湖温泉で開かれる。70回目の節目を迎える今年は、中日の9日に全道各地のアイヌ民族のサブリーダーを招いた記念公演を行う予定で、例年以上にアイヌ文化を身近に感じる機会となりそうだ。

 世界で唯一の球状マリモ群生地がある阿寒湖の自然環境保全を願った歴史的な取り組みで、NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構(大西雅之理事長)や阿寒アイヌ工芸協同組合(西田正男代表理事)などが主催する。

 初日の8日は午前10時から、阿寒湖畔エコミュージアムセンターで講演会。釧路市教育委員会マリモ研究室の尾山洋一主任が「チュウルイ湾マリモ群生地における水草の除伐対策とマリモ一斉調査について」と題し、最新の取り組みについて解説。午後1時からは講演会参加者による生息地観察会があり、普段立ち入りが禁止されているチュウルイ湾を訪れ、天然マリモの生態を学ぶ。

 9日は午後1時からの「まりも踊り」の行進の後、同2時から阿寒湖アイヌシアターイコロで「アイヌ古式舞踊の現在、そして未来」と題した記念公演がある。昨年11月に釧路市内で開催されたアイヌ民族文化交流イベント「カムイモシリ・アイヌモシリ」のように、道内各地のアイヌ民族継承者となりうるサブリーダーら約20人が集まっての特別舞踊が披露。地元釧路の人たちによる踊りもお披露目される。

 最終日の10日は午前10時から「まりもを送る儀式」。アイヌコタン・ポンチセで神に祈りを捧げるカムイノミを行った後、全道から集まったアイヌ民族ら約150人が同コタンから湖岸園地まで行進する「まりも行列」がある。同園地では丸木舟に乗った長老がマリモを湖に返す儀式が行われる。ここでも各地から集まったアイヌの人々による古式舞踊が予定されている。

 同協会などでは「秋の紅葉の季節とも重なる。宿泊を兼ねて温泉へ来訪を」と呼び掛けている。問い合わせは同協会0154(67)3200へ。

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