竹中むかわ町長、リトアニア訪問 恐竜化石が縁、親書届く

親書を手にリトアニアとの交流発展へ意気込む竹中町長
むかわ町の竹中喜之町長は、リトアニア共和国北部にあるアクメネ市との交流実現に向け10日、同国を訪問する。アクメネ市も恐竜化石が多く発掘されている地域で、むかわ町に交流を求める親書が届いた。町は、ビタリユス・ミトロファノバス地域市長と竹中町長の対談ができないか調整中で、竹中町長は「お会いして、どんな広がりができるか話したい」と期待している。
町によると、きっかけになったのは、アクメネ市が日本のまちとの交流を希望し、駐リトアニア大使の山崎史郎氏に相談を持ち掛けたのが始まり。山崎氏は道の顧問を務めたこともあり、同市の地層から三畳紀の化石など多くの恐竜化石が発掘されている点でむかわ町と共通していることに注目。ハドロサウルス科の恐竜化石「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)が見つかった同町を紹介した。
話は進み、今年4月に道を通じて町に交流を求める打診があった。6月には市長からの親書も届き、「われわれアクメネ地域と交流関係を築いてみてはもらえないでしょうか」「(交流を通じて)むかわ町の人々の活力になり、アクメネ地域市民の協力が町の胆振東部地震からの復興の手助けになれば」と、前向きな内容が記載されていた。
竹中町長は、北海道町村会の海外行政視察の一員として6~13日、自然再生エネルギーの先進国でもあるデンマークとリトアニアを訪問。11日にはリトアニアで地方自治体交流会が開催され、文化経済などに関する交流のきっかけ作りを行う予定となっている。竹中町長は「親書と震災に関する激励の言葉に対し、お礼をしたい。恐竜化石を通じてどう展開できるか。今回の視察を通じて元気のお土産を持ち帰りたい」と意欲を見せている。
バルト3国の一つリトアニア共和国は、「命のビザ」で知られる故杉原千畝が在カウナス領事館に勤務していたこともあり、日本とは伝統的に良好な関係を築いている。これまでにクライペダ市と岩手県久慈市、カウナス市と岐阜県八百津町が姉妹都市提携を結んでいる。
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