欠航便のキャンセル待ちや振り替えで混雑する航空会社のカウンター＝１日午前、新石垣空港

　大型で強い台風18号の影響により、新石垣空港では通信障害に加え停電も発生、１日午前７時半ごろに停電、同８時半ごろに通信障害がそれぞれ復旧したが、一部の便へ影響が出た。空港内はキャンセル待ちや振り替えの利用者で混雑、航空会社の職員が対応に追われた。

　那覇空港事務所によると、航空機のナビゲーションをつかさどる超短波全方向式無線標識施設（ＶＯＲ）と距離測定装置（ＤＭＥ）が午前６時36分にダウン、午前８時49分に再稼働した。通信障害が原因の可能性があり、同事務所が因果関係を調査している。

　航空各社では午前中の便を中心に欠航が相次ぎ、日本トランスオーシャン航空（ＪＴＡ）で羽田-石垣、那覇-石垣の合わせて６便、琉球エアーコミューター（ＲＡＣ）で那覇-与那国、石垣-与那国の合わせて４便、全日本空輸（ＡＮＡ）で羽田-石垣、関西-石垣、那覇-石垣などで11便、ピーチ・アビエーションで関西-石垣の２便が欠航し、計２９６０人の足に影響が出た。

　友人６人で大阪から訪れた女性は「昨日の便で帰る予定だったが欠航した。今日の１便に変更したがチェックインできない」と疲れた表情。「空席待ちの整理券が配布されたが、いつ飛ぶのか分からない。仕事もあるので今日中に帰りたい」と心配そうに話した。