忠類ナウマンゾウ化石 半世紀ぶり故郷へ 幕別

発掘以来半世紀ぶりに忠類に戻ったナウマンゾウの化石骨
お帰りなさい、ナウマンゾウ-。10月5日から忠類ナウマン象記念館で開幕する特別展「忠類で発見された化石たち~忠類ナウマンゾウ化石の里帰り」を前に、全47個の化石骨が27日、半世紀ぶりに忠類に戻った。全ての化石骨が十勝で展示されるのは発掘以来初めて。
忠類ナウマンゾウ化石発見50周年記念事業の一環。1969年に忠類で発見されたほぼ一頭分の化石骨は北海道博物館(札幌)の収蔵庫に保管されている。
この日は午後4時ごろ、化石骨を載せたトラックが到着し、1メートル四方の木箱が次々と展示室に運び込まれた。専門業者に加え、町職員も職員研修の一環として作業を手伝った。
職員は「右尺骨」「左寛骨」などと記された木箱や2メートル以上の牙が収められた段ボールを慎重に開けて中身を確認し、太古の化石との対面に歓声を上げた。町教委の鎌田浩主幹は「ナウマンゾウの化石骨は北海道博物館でもなかなか本物を見る機会はない」と感慨深げに話していた。
特別展では北広島市エコミュージアムセンターが所蔵する北広島マンモスの親子の実物大模型も展示する。開期は11月4日まで。入館料は一般300円、小中学生200円。
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