「縄文の町」をPR 富士見にイベント委発足

町の公園「ゆめひろば富士見」に縄文文化をPRするのぼり旗を立てる関係者
富士見町商工会が、住民有志や商店街関係者、町井戸尻考古館職員らと「縄文イベント委員会」を発足させ、町で栄えた縄文文化を活用した地域おこしに取り組んでいる。各種イベントを開催するなどし、「縄文の町」をPRする。第1弾として28日に子ども向けの縄文料理体験「こども縄文レストラン」を井戸尻史跡公園で開く。
同商工会は昨年度、八ケ岳山麓の縄文文化が日本遺産に認定されたのを受けて、縄文人などに扮して商店街をパレードする「縄文ハロウィン」や、子どもたちが縄文文化を学ぶイベントを開催。今年度はさらにイベントの数や内容を充実させ、町の縄文文化を町内外に発信しようと同委員会を発足させた。県地域発元気づくり支援金を活用して取り組む。
委員会は約50人で構成。縄文レストランでは火おこしやかまど作り、縄文土器のレプリカを使ったかゆ作りなどを体験する。
10月12日には、JR富士見駅前商店街を歩行者天国にして縄文ハロウィンを開く。子どもから大人まで幅広くイベントの企画段階から参加してもらうようにし、同ハロウィンで行うスタンプラリーでは富士見小学校4年生のアイデアを生かす。縄文人が食べたと言われる栗、クルミを使った菓子や料理のレシピを一般公募したコンテストの表彰式も同ハロウィンで行う。同10日午後5時からは同ハロウィンに向けてカボチャランタンや縄文をイメージした面作りも商工会館で行う。
一方、「縄文フード」として、町内の飲食店など16店の栗とクルミを使ったオリジナルメニューも町内外にPRしている。「あの頃『首都』はココだった」「きてるぞ井戸尻」といった3種類ののぼり旗600本も製作し町内の公共施設などに立てた。
同商工会の担当者は「子どもたちに縄文文化を知って誇りに思ってもらい、町への愛着を持つきっかけにしてもらえたら。縄文を町のコンセプトの一つとして観光客も呼び込みたい」とし、来年度以降も取り組む考え。
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