各地の黒糖の試食や販売が行われた会場には多くの県民や観光客が訪れた＝10日午前、那覇市のサンエーメインプレイス

　【那覇】語呂合わせで「黒糖の日」の5月10日、県含みつ糖対策協議会は、県産黒糖の消費拡大を目的とした「黒糖の日」セレモニーを那覇市のサンエーメインプレイスで行った。同協議会長を務める島尻勝広県農林水産部長は「黒糖の生産は、離島経済を支える重要な産業。県産黒糖を沖縄ブランドとしてアピールし、消費拡大を目指していきたい」とあいさつした。

　黒糖の日は2010年に制定され、販売促進強化期間を5月10日から9月6日(黒の日)に設定。黒糖を生産している小浜島や西表島、波照間島、与那国島などの県内8工場で製造された黒糖の消費拡大や生産者の意識高揚、消費者への県産黒糖の販売促進に向け、県内各地のファーマーズマーケットやAコープ、県庁や各合同庁舎でパネル展や県外黒糖取扱業者との意見交換・講演会などを展開していく。

　セレモニーでは、生産地を代表として伊良皆光夫多良間村長が「沖縄では古くから健康食品として親しまれてきた。島々の自然、風土で味の違う黒糖を今後も愛用してほしい」と呼び掛けた。 　会場では、県内各地の黒糖の試食や販売、黒糖でつくられたシーサーの展示が行われたほか、石垣市出身の人気ユニット「きいやま商店」のライブで県産黒糖がPRされた。