抱負を語る三戸さん（山口赤十字病院で）

　日本赤十字社から中東・ヨルダンに派遣される山口赤十字病院（名西史夫院長）の看護師、三戸道江さん（４６）の出発式が１７日、山口市八幡馬場の同病院であった。派遣期間は１０月１日～来年３月２２日。 　 　ヨルダンは２０１１年のシリア内戦以降、隣国のシリアから６７万人の難民を受け入れており、現地では十分な医療サービスが受けられない状況が続いている。 　 　三戸さんは現地の医療スタッフらと共に、感染症にかからないための予防教育や地域ボランティアの育成などに取り組む。 　 　三戸さんは幼少期、「アンネの日記」で知られるユダヤ人少女、アンネ・フランク（１９２９～４５年）の「豊かな人は貧しい人を助けなければならない」という言葉に感銘を受け、人道支援に携わることを目標としてきた。昨年は、バングラデシュに約１カ月間派遣され、医療救護に従事した。 　 　出発式には名西院長（６９）や看護師ら約２０人が出席。三戸さんは「気持ちを持って活動し、避難民や地元の人たちの健康予防に努めたい」と話した。