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平均84歳「元気な歌声を」 帯広コーロアミーチ30周年

 高齢者女声合唱団「帯広シルバーコーロアミーチ」(窪田久美子代表、団員32人)が創立30周年を迎え、28日、帯広市内のとかちプラザ・レインボーホールで記念演奏会を開く。団の歩みとともに団員たちも年を重ね、現在の平均年齢は84.5歳。高齢化や団員減などから、5年ごとに開いてきた演奏会は今回が最後との声も聞かれる中、「変わらぬ元気な歌声を」と練習を重ねている。

山内さん(左手前)の指導で合同練習に励むコーロアミーチとあかねぐもの会のメンバー

 同合唱団は1989年2月4日、当時、帯広盲学校教諭だった山内欣子さんを指揮・指導者に迎え、高齢者の生きがいづくりと社会参加を目的に発足。市老人クラブ連合会の女性理事が中心となり、60歳以上の114人で始動した。団の名称はイタリア語のコーロ(合唱団)とアミーチ(友達)から付けた。

 「帯広を歌声で明るく」と合唱祭やチャリティーショーへの出演、施設慰問などにも取り組み、今も山内さんの指導の下、週1回の練習を続けている。30年間に在籍した延べ団員数は350人。現団員は70代から90代までで、いずれも最高齢94歳の稲垣キヌさん、曽根芳子さんら創立時からのメンバーも4人いる。

 演奏会は89年と91年に続き、10周年からは5年ごとの節目に開いて7回目。今回は「花 はなのうた」と題し、団員29人が約20曲を披露する。この中には「最後のステージになるかもと希望を募り、手を挙げてもらった」(山内さん)という少人数での発表も10組あり、ソロや二重唱などで歌声を響かせる。

 エンディングでは山内さんが代表を務める「あかねぐもの会」も賛助出演で加わり、総勢55人ほどで団の思い出の曲「しおさいの詩」などを歌う。

 自身もこの16日で80歳になる山内さんは「年を経てなお、夢に向かって進もうとする人生の諸先輩。その思いを大切に、少しでも幸せや喜びにつながればと歩いてきた」と30年を振り返る。団の活動は今後も続くが、「発表方法を考えなければならない時期に来ている。違う形での活動を皆さんと考えたい」という。

 窪田代表は「二度とない人生だから、励まし合い、見つめ合って練習に励んでいる。最後の舞台かもしれないが、一生懸命歌いたい」と話している。

 午後1時半開演。入場料800円。チケットは藤丸7階の勝毎サロンで扱っている。問い合わせは副代表の豊巻政枝さん(0155・25・9812)へ。

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