夜の海で潜水訓練 串本町消防本部

夜の海に飛び込む潜水隊員(9日、串本町古座で)
和歌山県串本町消防本部は9日、同町古座の動鳴気漁港で夜間潜水訓練をした。潜水隊10人と古座消防署第2警防班4人が参加し、有事に備えた。
新しい隊員が入ったことから、視界の悪い夜の海中を経験してもらい、潜水技術の向上を図ろうと5年ぶりに実施した。
ウエットスーツに空気ボンベを背負った隊員たちは2班に分かれ、岸壁から海へ飛び込んだ後、水深5~7メートルまで潜り、水中ライトで海底を照らしながら目的物を検索する訓練をした。地上隊との連携の確認や、マスクとベルトを海中で外して着け直す訓練やボンベを外して呼吸を止める訓練もした。
消防隊員のうち、適性検査を通過し、潜水士の免許を取得した消防隊員が潜水隊員になっている。同本部には11人おり、月2回、昼間の通常訓練をしている。海や川の事故で行方不明になった人の捜索や海に車が転落した際などに出動しているが、管内では釣り人の救助で出動することが多いという。
潜水隊は通常、視界が悪く危険を伴う夜間は活動しないが、水の透明度があり、水の流れがないなど、安全が確保できていると隊長が判断した場合は、夜間でも活動するという。
訓練を見守った寺島正彦消防長は、管内は長い海岸線と川があり、水辺のレジャーが盛んであると述べ「潜水隊は経験が必要。訓練を重ねて能力向上に努めていきたい」と話した。
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