厚真町で『メモリアルキャンドル』 胆振東部地震、哀悼の意

キャンドルをともし、犠牲者へ祈りをささげた参加者
厚真町災害ボランティアセンターは、昨年9月の胆振東部地震発生から1年を迎えた6日、震災で犠牲になった人たちに哀悼の意をささげる「メモリアルキャンドル」を行った。町社会福祉協議会の職員、同センターに登録するメンバーら30人ほどが復興の思いを込めたオリジナルのキャンドルに希望の明かりをともした。
東日本大震災で支援を受けた北海道への恩返しにと、仙台市でキャンドルナイトやキャンドル作りのワークショップを展開する「Lamp of Hope(ランプ・オブ・ホープ)」が手作りキャンドルと「一緒に頑張りましょう」「元気を出してください」とのメッセージを寄せた。代表して現地入りしたフラワースタイリストの栗林ゆかさん(48)は「自分たちの取り組みとして、人の温かな気持ちを届けたかった。前を向いてもらえたら」と被災地への思いを話した。
セレモニーには苫小牧や札幌、岩見沢、釧路などからも参加があった。約70個のキャンドルに火をともした後、犠牲者の冥福を祈って黙とう。ボランティアメンバーとして活動している札幌市在住の高校1年生、田窪哲聖さん(16)は「地震は自然が相手なのでいつ来るか分からないが、できるだけ早く駆け付けて被災地を助けていけたら」と意欲を口にした。
町社協の山野下誠主幹(48)は「住んでいる地域も職業も違う人たちが厚真のことを気に掛けてくれて、駆け付けてくれた。ありがたいですね」と目を細め、松田敏彦事務局長(63)は「この1年間、いろいろな出会いがあった。町民が寄り添い、支え合っていけるような町になるよう努めていきたい」と気持ちを新たにしていた。
関連記事
子ども食堂を全小学校区に 今後3年間で目指す
和歌山県は本年度から3年間で、県内全ての小学校区に「子ども食堂」の設置を目指す。岸本周平知事が知事選で公約に掲げていた施策。「どこにも子供食堂プラン」と位置付け、運営団体への補助費用4千万円を...
「父の日」にバラを 香川高華道部などが県産品PR【山口】
18日の「父の日」にバラを贈る習慣を広めようと、県花卉(かき)園芸推進協議会(星井榮仁会長)などは5日、村岡嗣政知事を表敬訪問した。宇部フロンティア大付属香川高華道部(松本莉央部長)の4人も...
穂別地区でサポート交通実証実験 住民有志が運行 むかわ
むかわ町は、穂別地区の住民の買い物や移動を助けるサポート交通の実証実験を行っている。住民有志がボランティアで高齢者らを自家用車に乗せ、目的地まで送迎する。今年度中に地域公共交通計画の策定を目指す町...
飛島 海洋ごみロボット搬送実験 車入れない遊歩道で活躍 一定の手応え 実装へ..
5月27日に酒田市飛島の荒崎海岸で行われた「飛島クリーンアップ作戦」の際、合同会社とびしま(同市飛島)、石井製作所(同市京田四丁目)などが開発を進める「海ごみロボット」による搬送実験が行われた。コン...