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紀伊民報社

武器や道具が多数発掘 上富田の龍松山城跡

武器や生活道具などの遺物が出土した龍松山城跡。後方に流れる富田川の対岸に坂本付城跡がある(上富田町市ノ瀬で)

 中世に紀南地方で勢力を伸ばした領主、山本氏の和歌山県上富田町市ノ瀬にある山城の「龍松山城跡」で、武器や武具、生活道具などの遺物が出土した。調査に当たった専門家は、数や種類の多さに驚き「生活の場だったことや豊かな暮らしなど、さまざまなことが分かる」と価値を語った。町教育委員会は15日午後1時半から、現地で説明会を開く。

 町教委が県教育委員会文化遺産課の協力で、7月2日から発掘調査をしていた。昨年には対岸にある居城の「坂本付城跡」を調査した。初めての発掘調査で、出土した遺物は武器などの金属類が約150点、土器などの破片は数千点に及ぶという。
 龍松山城跡は春日神社裏手の山頂(標高約120メートル)にある。一の曲輪と二の曲輪に分かれ、二の曲輪は南北約250メートル、東西約180メートルに広がり、紀南の城跡では最大。今回、高い方の一の曲輪の南側で約93平方メートルにわたり、約40センチの深さで発掘した。
 出土したのは、火縄銃の弾や矢尻、投弾、甲の小札などの武器・武具▽きせるの吸い口や碁石、茶臼、青磁わん、信楽焼つぼなどの娯楽用具▽土師(はじ)器や備前焼の皿、土鍋、かめ、つぼなどの生活道具。火縄銃の弾は直径1・2センチの鉛製で、丸いままの使う前と変形した使った後のものが見つかっている。中国から輸入した高級品の青磁や白磁もあった。酸化した米や銅銭も出土した。

龍松山城跡から出土した遺物。(下段左から)鉄砲の鉛弾、白磁の皿、銅銭、(中段左から)きせるの吸い口、武具の飾り、(上段左から)土師器の皿、青磁のおわん

 調査に当たった県教委文化遺産課の田中元浩副主査は「出土品を見ると、ここを生活の場として使っていたのが分かる。京都の武家や貴族と関わりを持っていたと考えられ、豊かな生活が見て取れる。一方で城で戦があったことも分かる」と話す。白磁の皿にひし形のマークがあり「山本氏の家紋ではないか」と注目する。
 これらの遺物や遺構から、城は15世紀前半から16世紀後半までの長い期間使われていたとされるが、16世紀以降の遺物は少ないことから、その頃の平時に過ごした場所は坂本付城や政所である一乗寺だったと考えられるという。
 このほか、一の曲輪東側の土塁で石垣が確認され、日置川流域の城跡と共通する特徴があることが分かり、田中副主査は「安宅氏と敵対しながらも、仲が良かったかもしれない」と語る。
 県の史跡指定を目指しており、今後、二の曲輪の南側で入り口を確認したいという。

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