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宇部日報社

山口宇部空港で救助訓練、55団体200人が連携確認

負傷者を安全な場所に搬送する救助隊(山口宇部空港で)

 着陸トラブルによる航空機事故を想定した消防救難訓練が5日、山口宇部空港で行われた。同空港消防救難隊(隊長・本田修司同空港事務所長)を構成する組織と、市医師会、警察、消防など55団体200人が迅速な救助方法を再確認し、連携強化を図った。    訓練は、155人が乗った航空機が滑走路を外れて着陸し、左エンジン部分から出火。負傷者が多数出て、125人は脱出したが、30人が機内に取り残されていると想定して実施された。    事故の発生がアナウンスされると、同空港消防隊所属の化学消防車と給水車がサイレンを鳴り響かせながら到着し、放水した。通報を受けた宇部・山陽小野田消防局の緊急車両も駆け付けた。その後、事故機に見立てたバスから負傷者を安全な場所に誘導・搬送してトリアージを実施。けがの程度に合わせて赤、黄、緑のエアテントに移動させ、応急処置を施した。    本田隊長は「空港は便利な施設だが、常に危険と隣り合わせでもある。日頃からの訓練が緊急時の的確な救助につながる。今後も訓練を継続し、安心して利用してもらえる空港にしたい」と話していた。    同空港では1966年の開港以来、重大な事故は起きていない。

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