駅を交流拠点に 町が整備

駅舎の改修が進められているJR切目駅(印南町島田で)
和歌山県印南町は、同町島田にあるJR切目駅を改修し、親子向けと文化発信のスペースを備えた地域交流拠点として整備している。9月中旬に完成する予定。
同駅が本年度無人化したことに合わせ、町がJRから駅舎の無償譲渡を受けて、改修(リノベーション)を計画した。事業費は約1600万円。
駅舎のうち、駅職員が使用していた事務所や宿直室を活用。靴を脱いで親子がくつろげるスペース(約23平方メートル)と、歴史や文化の発信ができる多目的スペース(約34平方メートル)として整備している。
駅舎は6月から工事に入ったため、利用者は現在駅舎の外側を回りホームに出入りしている。8月中の完成を予定していたが、シロアリの被害があったため、繰り下げられた。
交流拠点の開設を駅利用者も歓迎。田辺市内に通学している女子高校生(17)は「元々駅は古い感じがしていて、無人になってからは余計に寂しかった。地域の人が集まる場所になると明るくなると思う」と期待している。
町内にある駅舎の無償提供による改修は、2年前にJR印南駅でも実施している。展示スペースを設けて住民らの作品発表の場にしたり、ピアノを置いてコンサートを開催したりしている。
町企画政策課は「切目駅は熊野詣での街道沿いとして、その土地特有の歴史がある。利用客が安心できる待合所として機能しながら、地域住民の交流や活動の拠点、観光客への発信施設として活用していきたい」と話している。
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