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ウニ殻のろ過材開発、20年1月の販売目指す 実証実験で有効性確認-北海道曹達

北海道曹達が開発したウニ殻のろ過材=サケのふるさと千歳水族館

 苫小牧市沼ノ端の基礎化学品製造、北海道曹達(本社苫小牧市、神田知幸社長)は、ウニ殻を使用した水槽用ろ過材「uniporous(ウニポラス)」を開発した。共同研究機関と製造方法について試行錯誤を繰り返し、千歳市のサケのふるさと千歳水族館などで実証実験を積み重ねた。道内で残さとして捨てられるウニ殻の有効活用が期待できるもので、同社は2020年1月の販売を目指している。

 同社がウニ殻再利用の研究を始めたのは、13年に釧路水産試験場(釧路市)から打診を受けたことがきっかけ。年間で推定約1万トンが廃棄される中、小さな穴が無数に空き、軽量で耐久性があることから水槽用ろ過材としての可能性に着目。同年から両者で共同研究を始め、バフンウニの殻を使った原料を特殊なアルカリ液に漬け、水洗いや中和、乾燥などの工程を経て製造方法を確立した。

 実証実験はさけのふるさと千歳水族館やオホーツク・ガリンコタワー(紋別市)が運営する施設の水槽で実施。酸性とアルカリ性の程度を示す水素イオン指数について、市販のろ過材より水質を中性に保つ結果が出た。

 普及を進めるため、道内外の水族館や研究機関20カ所にサンプルを無償で提供し、データを収集。いずれも好評で、販売を希望する施設もあったという。共同研究は今年3月で終えており、同社が製品化の準備を進めている。

 商品名はウニと多孔質体を表す「ポーラス」を組み合わせた造語。8月には東京で開かれた養殖業者の展示会でPRを行い、知名度アップに努めた。年間で2~3トンを製造する計画。販売価格は調整中という。

 同社担当者は「ウニはカルシウムが中心。ろ過材として使用すると、水族館で水を替える回数が減る。市販のろ過材と同程度の性能がある」と説明する。

 当面、水族館などを中心に販売を始め、一般向けにも広げていく方針。これから販売するため知名度がないのが課題といい、担当者は「ウニ殻のろ過材は未利用資源の有効活用につながる。一般向け販売の手法として企業とのタイアップも検討している」と話した。

 問い合わせは同社(平日午前9時から午後4時) フリーダイヤル(0120)320754。

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