赤鬼と天狗のからかい

ハイライトの「からかい」行事を行う赤鬼と天狗=安久美神戸神明社で
春を呼び込む奇祭「豊橋鬼祭」が11日、豊橋市八町通3の安久美神戸神明社(平石雅康宮司)で前日に続き行われ、神事や飴(あめ)まきを楽しもうと大勢の人々でにぎわった。 前日と打って変わって冷たい風が吹く中、午後2時から、祭りのハイライト「赤鬼と天狗のからかい」が行われた。豊作や無病息災を願って行われる神事。たくさんの見物客が取り囲む境内の参道で、左手には撞木(しゅもく)を持った赤鬼と、武具をまとい薙刀(なぎなた)を構えた天狗の「からかい」が始まった。 ユーモラスな振舞いで天狗に挑戦する赤鬼と毅然と押し返す天狗。進退を繰り返し、赤鬼は天狗にかなわず、守りを務める若者集らと「アーカーイ」と叫びながら供え物としたタンキリ飴と白い粉をまいた。詰めかけた人たちは、食べると厄よけで夏病みをしないとされる飴をまかれた粉で真っ白になりながら拾い集めた。 友達同士で、着ていたダウンジャケットや髪まで真っ白になって飴を拾った豊橋市立松葉小学校3年の岡田百果さん(9)と夏目るみさん(9)。2人とも初めてで、袋いっぱいのタンキリ飴を拾った。岡田さんは「粉まみれになってもいいから、頑張って取った。でも、こんな真っ白になるとは思わなかった」とびっくり。「飴を食べて、病気をせずにいっぱい遊びたい」と話した。夏目さんも一番前で拾っていて真っ白に。人の多さに驚いたという。「今年も元気に過ごしたい」とほほ笑んだ。 常滑市に滞在中で米国出身のデイビット・ラインズさん(66)も「鬼祭」は初めてだという。「赤鬼や天狗、白い粉、すべて面白かった」。タンキリ飴のことを聞き「最近元気がないから、これを食べて元気になりたい」と冗談交じりに話した。
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