
復元された大きな柱の根本に「綱」でちょう結びを作り完成させた
「日本の縄文化」を現代アートにとらえ、各地の建造物を「縄」でぐるりと回して結ぶ「旅する家縛りプロジェクト」が26日、長野県茅野市山口の中ッ原縄文公園で行われた。千葉県市川市の現代アート作家の松本春崇さん(61)と妻の角田良江さん(62)が取り組んでいる表現技法で、茅野市民ら約15人が参加して布の「綱」で公園周りと園内に復元された木柱を結び、飾り付けた。
同公園は縄文時代の中ッ原遺跡を公園化。遺跡からは国宝土偶の「仮面の女神」が出土している。プロジェクトが事前にアンケートで「縄文人の好みの色」を40人ほどに聞いたところ、「赤」が多いことから赤色の綱を多用。ピンクや紫などの綱も用いた。
公園周り約130メートルは立ち木や杭などに綱を結び付け巡らせた。復元されている高さ約8メートル、直径80センチの柱4本のてっぺんにも綱を渡し、柱の根元にちょう結びにした綱を配した。
完成後、松本さんは「これで縄文とつながった感じ」とした上で「(訪れた人に)なんだろうと思ってもらえれば」と話した。プロジェクトから依頼され作業の指導的な役割を担った市尖石縄文考古館の守矢昌文館長(62)は「無色透明だった公園が縄文感の色でよみがえった感じだ」と語った。9月1日午後4時頃まで飾る。
松本さん、角田さん、守矢館長らがパネリストになるシンポジウムは今月31日午後2時から茅野市民館で開く。
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