友好の証しに記念植樹 中国の外交部代表団
日中友好の証しとしてハナモモとサクラを植樹する王文麗副司長(左から2人目)や仁坂吉伸知事(左から3人目)ら=21日、白浜町で
中国外交部の中堅幹部代表団が21日、中国から貸し出されたパンダが飼育されている和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドを訪れ、日中友好の証しとしてハナモモとサクラを記念植樹した。
日中両国の関係を良好にするためには、双方の外交当局による意思疎通の強化が必要だとして、昨年からお互いに行き来している。白浜で飼育されるパンダは繁殖研究を目的に中国から借りており、日中の友好を深めている。
代表団のメンバーは、辺境海洋事務司副司長の王文麗さんを団長に10人。仁坂吉伸知事らとともに訪れた。
植樹場所は、2014年12月に生まれた双子の「桃浜(とうひん)」と「桜浜(おうひん)」が暮らす希少動物繁殖センター「パンダラブ」前。ハナモモは友好のシンボル、サクラは日本を象徴する花で、2匹の名前になっている。王団長や仁坂知事、同園を運営するアワーズの山本雅史社長ら8人が、いずれも5年生で高さ約2・5メートルの木を植えた。
代表団は、パンダの飼育や展示状況を見るとともに意見交換もした。
仁坂知事は「パンダは日中友好の本当の架け橋になっていると思う。皆さんに感謝したい。これから永遠につなげてくれるだろう」といい、王団長は「25年前、白浜にパンダがやって来た。アドベンチャーワールドのこのような取り組みは、両国の友好に貢献することとして楽しみにしている」と答えた。山本社長は「植樹した2本の木が成長し、日中の友好が深まることを祈念したい」と話した。
代表団は22日には、防災関連施設の視察として広川町にある「稲むらの火の館」を訪問。世界遺産の高野山も訪れる。
関連記事
はしご車を共同運用 28年春から、田辺、白浜の消防本部
和歌山県の田辺・西牟婁の1市3町を管轄する田辺市と白浜町の両消防本部は2028年4月から、出動機会が少ないはしご車を共同運用する。それぞれが所有するはしご車を1台に集約し、経費負担の削減や相互...
患者情報を多職種で共有 十勝医師会がネットワーク 300施設参加
十勝医師会(大庭滋理会長)は、管内の医療機関や介護施設が共通のICT(情報通信技術)ツールを使い患者情報を共有する「十勝医療介護情報共有ネットワーク」(愛称・とかち月あかりネットワーク)の取り組...
オリジナル日本酒「燦樹2025」発売 「出羽燦々」原料の純米大吟醸 3種計1800本..
山形大学は23日、オリジナルの日本酒「燦樹(きらめき)2025」を発売した。 燦樹は、鶴岡市の山形大学農学部・高坂農場で栽培した酒米「出羽燦々(でわさんさん)」を原料にした純米大吟醸。2007年から山...
大谷HDが農業に新規参入 厚東広瀬の「ビバファーム」でトマト栽培【宇部】
建設業や不動産業、介護福祉事業を展開する大谷ホールディングス(大谷英治社長、宇部市助田町)が、厚東広瀬に情報通信技術(ICT)を活用した太陽光利用型植物工場「ビバファーム」を立ち上げ、トマト...