室工大と共同研究 大樹のIST

「ZERO」の模型を手にする関係者(右から4人目がISTの稲川社長、同3人目が室蘭工大の空閑学長、札幌市内)
大樹町のベンチャー企業インターステラテクノロジズ(IST、稲川貴大社長)は21日午前、札幌市内で記者会見し、室蘭工業大学(空閑良壽=くが・よしかず=学長)と共同研究を開始したと発表した。4月に人工衛星軌道投入ロケット「ZERO」の主要部品の共同開発を開始しており、人材育成や包括的な産学連携も視野に入れる。
共同研究する部品はエンジンに高圧で推進剤を注入する「ターボポンプ」。ロケットの心臓部で高度な技術が必要とされる。室蘭工大のノウハウを生かし、低価格で高性能な部品の製造を目指す。
室蘭工大は学部や大学院で航空宇宙系のコースを設置、2005年には航空宇宙機システム研究センターを設立している。超音速ジェット機の開発プロジェクトで培った技術をロケットにも応用する。
ターボポンプは複数の部品で構成。今年度は部品ごとの設計・製造、実験を行い、来年夏に部品を組み合わせ実験を開始する考え。
稲川社長は「技術的にハードルが高いターボポンプの研究を一緒に行い、解決策を見つけたい」と強調。空閑学長は「ロケット開発に貢献するとともに、本学を全国にアピールするチャンスにもなる」と述べた。
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