戦没者の御霊を慰め、世界の恒久平和を願い鐘打する子どもたち＝15日午後、世界平和の鐘鐘楼

　第２次世界大戦の終戦から74年目を迎え、令和になって初の「終戦の日」の15日、石垣市新栄公園にある世界平和の鐘鐘楼で「終戦の日平和祈念鐘打式」（世界平和の鐘の会沖縄支部主催）が行われた。参列者が戦没者の御霊を慰め、世界平和への思いを込め鐘を打ち鳴らした。

　正午の時報とともに全員で黙とうをささげ、学童ほいく竹の子クラブの子どもたちが平和へのメッセージ「へいわってどんなこと？」を朗読。大濵達也支部長に千羽鶴を贈呈した。

　大濵支部長は主催者代表あいさつで「戦争という過去の歴史をしっかりと受け止め、平和な時代を生きる子どもたちのために世界平和の鐘を打ち鳴らし、参加した皆さんとともに恒久平和を願いたい」と誓った。

　石垣混声合唱団は平和への歌２曲を披露、中山義隆市長もあいさつ。市平和大使や関係者が、市蝶「オオゴマダラ」を放蝶した。

　参列者らはこの後、戦争で犠牲になった人たちを悼んで鐘を打ち鳴らした。命の重みや尊さを感じた様子だった。