５０周年記念曲「脈々」を３００人揃い打ちで披露し、大地を揺るがす鼓動を響かせた

　真夏の岡谷を万雷の和太鼓演奏で盛り上げる市民祭「第５０回岡谷太鼓まつり」が１３日、岡谷市中央町のイルフプラザ広場を主会場に開幕した。幅６０メートルのメインステージでは、“豪壮無比、至難の技”と称賛される「岡谷太鼓３００人の揃い打ち」など、大地を揺るがすような迫力の演奏を展開。半世紀の節目を彩る５０周年記念曲「脈々」の披露もあり、力強い鼓動が県内外から詰め掛けた観衆を圧倒した。祭りは本祭りの１４日も太鼓演奏や市民踊りなどが行われる。

　祭りは開幕太鼓「鼓郷」に続き、今井竜五市長の砂切太鼓で幕開け。最大の見どころの３００人揃い打ちは、岡谷太鼓保存会所属の１８チームが「風林火山」「天竜暴れ太鼓」などを演奏した。「脈々と築く」をテーマにした５０周年企画ステージは、　半世紀の歴史の　中で生まれた名曲の数々を披露。５０周年記念曲「脈々」や、歌舞伎俳優の市川笑野さんが振り付けを指導した「颪」などを演奏し、太鼓への情熱を込めた力強い響きが観衆を魅了した。

　会場周辺では市民踊り「ＭＩＮＡＫＯＩ（みなこい）わっさか」のコンテスト「フリースタイル」の演舞があり、子どもから一般まで９チームがエネルギッシュに躍動。各種市民団体がさまざまな芸能を披露する「ふれあい広場」も多くの人でにぎわった。

　１４日は、正午から子ども、長持ち、みこし連が会場周辺をパレード。メインステージの和太鼓演奏は午後６時から始まる。「ＭＩＮＡＫＯＩわっさか」は午後６時からで、参加者が大きな輪を作り踊る総踊り「ＧＯＴＴＡ☆みなこい!!」などを行う。