帯広美術館の催しの観覧者として過去最高の3万8425人目となった田中さん(中央)に、林社長(左)と野崎館長から花束と記念品が贈られた
道立帯広美術館で開催中の体験型デジタルアート展「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地と、花と共に生きる動物達」(十勝毎日新聞創刊100年記念事業、実行委主催)の観覧者が11日に3万8425人を超え、同館の展覧会としては過去最高となった。
これまでの記録は、開館記念特別展の「フランス19世紀絵画展」(1991年)で記録した3万8424人だった。「チームラボ」は7月6日に始まり、37日目で記録を28年ぶりに更新した。
3万8425人目は札幌市から訪れた田中藍さん(25)。午後1時すぎに来館し、十勝毎日新聞社の林浩史社長と同館の野崎弘幸館長から同展のガイドブックや菓子、次回展覧会の招待券などが贈られた。
田中さんは、帯広の友人がインスタグラムに投稿した同展の写真を見て興味を持ち、来場した。「東京でも開催しているのは知っていたが、北海道なら行けると思った。こうしたタイミングに当たったことがなく、本当に驚き。たくさん写真を撮りたい」と話していた。
美術館によると来場者は夏休みが始まった7月下旬から増加。1日当たり2000人弱が訪れ、11日時点の延べ観覧者数は4万312人となっている。
◆4万人突破 12日も混雑
デジタルアートを楽しむ家族連れら
チームラボ展は振り替え休日の12日もにぎわった。午前中は約1000人が来場、会場内に入るのに約60分待ちとなり、美術館の外にまで列ができた。
帯広稲田小4年の男児(10)は、江別市から来たいとこ(10)と来場。「花動物がきれいだった。たくさん写真を撮った」と話していた。
会期は9月1日まで。午前9時半~午後5時(最終入場は午後4時半)。12、14、24、31日は午後8時までの夜間開館を行う。問い合わせは美術館(0155・22・6963)へ。
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