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紀伊民報社

新型でイノシシ御用 捕獲おりを考案

「ネット式箱わな」と考案した鳥居洋木主任

 和歌山県が考案した有害鳥獣捕獲おり「ネット式箱わな」が注目されている。昨年10月の発売以降、役場や農業関係者からの問い合わせもあり、期待が高まっている。

 考案したのは、鳥獣被害対策に携わっている日高振興局農業水産振興課の鳥居洋木主任(53)。  従来の箱わなは鉄製のおりで、重さが約100キロあり、運搬に多人数が必要。斜面には設置できず、獲物が中で暴れるので捕獲時に危険性がある。そこで、労力が要らず簡単で安全かつ効果的に捕獲できる新しい箱わなができないか、約2年前に開発に着手。有田川町の三木鉄工所と共同で製作した。  1人でも動かせ、傾斜地でも設置できる軽い箱わなをと改良を重ね、入り口部は約1メートル四方の鉄製の枠、その上部に獲物が入れば閉まる鉄製の扉、鉄格子の代わりに長さ2メートルのポリエステル製のネットを取り付けたものを作った。重さは約40キロで、軽トラックの荷台に八つ積める。  イノシシが中に入ると扉が閉まって出られなくなり、暴れると鉄製の枠が倒れてネットに絡まったイノシシを押さえる役目を果たして安全に捕獲できる。獲物が圧死すると違法猟具になるため工夫したという。  3カ月間テストした結果、イノシシ15匹を捕獲した。鳥居さんは「従来の箱わなは、一度設置すると移動が困難。イノシシは防護策の周辺をうろつくので、ネット式箱わななら、そこに素早く設置して捕獲できる」と説明している。  現在、県が特許を申請中。価格は8万円(税別)。問い合わせは、製作と販売をしている三木鉄工所(0737・52・2101)か日高振興局農業水産振興課(0738・24・2926)へ。

《サル用の新型おりも》

 日高振興局農業水産振興課では、鳥居さんら職員がサル用の移動式捕獲おりも開発。みなべ町内の山中に設置し、効果を試している。  名称は「さすらいサル捕るくん」。鉄製で幅1・4メートル、奥行き1・9メートル、高さ2・5メートル、重さ約140キロ。  鳥居さんらによると、これまでのサル用の囲いわなは、イノシシ用の箱わななどと比べて大型で重かった。そのため、一度設置すると簡単には移動できず、設置は大型車両が進入できる場所に限られていたという。  「サル捕るくん」は、軽自動車の荷台に積み込めるサイズで、サルの群れの情報を基に移動ルート周辺に設置しやすくなる。現在は1基のみで、みなべ町熊瀬川の山中に2日から設置している。

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