帯広-釧路に高速バス LCC客狙う 拓殖バス

釧路空港への新路線開設の準備を進めている北海道拓殖バス
北海道拓殖バス(音更)は8月1日から、帯広駅-たんちょう釧路空港間の都市間高速バスを運行する計画だ。同日から、道東で初めて定期路線が開設される格安航空会社ピーチ・アビエーションの大阪-釧路線に合わせて運行を始める。約2時間で帯広と釧路を結び、関西から道東を訪れる旅行者の利用を見込んでいる。
帯広-釧路間を結ぶ交通網はJRの特急列車「スーパーおおぞら」が運行しているが、バス路線の運行はない。
都市間高速バスは同社の単独運行で、1日1往復。現在の予定では、行きは帯広駅バスターミナルを午前9時半に出発し、同11時半に釧路空港に到着。帰りは釧路空港を午後0時10分に出発し、帯広駅バスターミナルに同2時10分に到着する。運行時間はピーチの大阪-釧路線の釧路着(午前11時50分)、釧路発(午後0時半)の時間に合わせた。道東道の音更帯広インターチェンジ(IC)-阿寒IC間を走行し、停留所は柳月スイートピア・ガーデンと本別町観光情報センターに設ける予定。
運賃は大人1人3000円(片道)で調整している。車両は定員30人の3列シートタイプのものを使用する。バスの名称や回数券割り引きなど詳細については現在検討している。
すでに帯広運輸支局を通じて北海道運輸局へ路線新設の申請を済ませており、認可が下りるのを待っている段階。同社の小森明仁営業課長は「インバウンド(訪日外国人旅行者)を含めた利用者を十勝に誘引するとともに、十勝から関西方面に向かう人たちの利便性を高めたい」と話している。
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