トップシーズンを迎えている八重山観光。川平湾には多くの観光客が訪れた＝27日午後、川平湾

　夏休み期間にも突入し、八重山観光は夏場のトップシーズンを迎え、各地の行楽地は多くの親子連れやカップルらでにぎわっている。石垣島では27日、レンタカーで市内を走り回り、観光地を巡る観光客の姿が見られた。

　川平湾では午前中で駐車場が満車状態。「川平ブルー」を目当てにした観光客でごった返した。川平湾を背景に記念撮影をしたり、グラスボートに乗ったりするなど、陸上と海中の景色を楽しんだ。

　東京都から訪れた吉野修さん(38)はことし３月、川平湾を紹介するテレビ番組を見て石垣島観光を決意。妻の由樹子さん（41）、娘の友莉ちゃん（４）と家族３人で石垣島に初上陸した。

　修さんは「東京の海とは比べものにならない。透明できれい」と感激の様子。由樹子さんは「娘に本当の海を体験させに来た。娘は江ノ島では海に入りたくなさそうにしてたが、ここでは吸い込まれるように海に入った」と笑顔、「28日は竹富島に行くつもり。水牛車に乗ってみたい」と話した。

　昨年の八重山入域観光客数は７、８月で計28万4627人。前年は30万5134人となり、全入域観光客数の約２割を占めている。

　県八重山事務所によると、ことし５月の入域客数は12万8410人（７月12日発表）で、５月単月では1989年以降２番目に多くなった。