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長野日報社

ザザムシ漁を観光に 伊那の天竜川で現地視察

ベテラン漁師の中村昭彦さんからザザムシ漁の説明を受けるワーキンググループのメンバー=25日、伊那市山寺の天竜川

上伊那地方の観光のかじ取り役を担う地域連携DMO・長野伊那谷観光局は25日、滞在プログラムの開発と商品化を担当するワーキンググループ(WG)の現地視察を伊那市内で開いた。これまでの討議で出た地域の観光資源の中から、まずは固有の文化であるザザムシ漁に着目。約20人が天竜川の漁場を訪れ、漁師の中村昭彦さん(75)=同市中央=の手ほどきで伝統漁法を体験し、観光での活用可能性を探った。

冬の風物詩のザザムシ漁を夏の土用に体験した。「我こそは」と名乗りを上げた男女2人が、中村さんと一緒に増水気味の川へ。川底の石をくわで裏返すと足を踏み動かして虫をはがした。四つ手網にはわずかながらトビゲラやヘビトンボが入った。

これらの虫について、中村さんは「北海道から九州までどこにでもいるが、食文化として残るのは伊那谷だけ」と説明。漁師が年々減っている現状も伝えた。「虫踏み」と呼ばれる漁法に挑戦した女性は「好奇心旺盛な人にザザムシ漁体験はいいと思う」。塚原信州珍味(同市)からは昆虫食全般の話を聞き、つくだ煮を試食した。

同WGによると、炭焼きやキノコ狩り体験のほか、穀物の乾燥調製貯蔵施設を活用する案が出ているという。「地域の観光資源を生かし、組み合わせて魅力的な滞在プログラムを開発したい」とし、年度内には複数を旅行会社などに提案できる形にしたいとしている。

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