具志堅朗県サッカー協会会長から優勝ボードを受け取るＳｔｅａｍ．Ｌａｂの右から高原唯恩、金城楓、塩﨑拓＝14日、沖縄コンベンションセンター（同チーム提供）

　いきいき茨城ゆめ国体の文化プログラム事業で初開催される「全国都道府県対抗ｅスポーツ選手権」の競技、サッカーゲーム「ウイニングイレブン」の県代表決定戦が14日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開かれ、少年の部で石垣市から出場したチーム「Ｓｔｅａｍ．Ｌａｂ」（スチーム・ラボ）の金城楓（17）、高原唯恩（いお）（16）、塩﨑拓（16）の３人が初優勝を飾り、10月の国体出場を決めた。

　日ごろは、共同でコンピューターゲームの研究活動を行う３人。スポーツゲームは未経験だったが、沖縄県ｅスポーツ協会石垣支部長で強化選手の木村佑一郎さん（37）に勧められて島外の大会に初出場。木村さんに指導を受けながら、２カ月前から特訓した。 　大会決勝では、対戦相手の棄権失格により３｜０で勝利。一般の部の優勝チームとのエキシビションマッチも経験した。

　高原は「３人で協力しなければプレーできない。もっと３人で集まって練習し、最低でも１勝したい」と意気込み、金城は「ボールをつなぐプロセスやゴールの瞬間の気持ち良さを知った。まずは焦らないでプレーすることが大事。10月までもっと練習を積んで１試合でも多く勝ちたい」と意欲を示した。

　「背伸びせず等身大のプレーを心掛けたい」という塩﨑は、「得意、不得意はそれぞれ違う。互いの苦手をカバーし合いながらやっていかないと」と語り、「今まで興味はなかったが、ゲームでサッカーが好きになった」と笑顔を見せた。