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長野日報社

一つの群れに女王バチ共存 富永さん念願かなう

三つの群れが一つになったニホンミツバチの巣と、それを研究している富永朝和さん

長野県中川村に本部を置く信州日本みつばちの会会長でハチ研究家の富永朝和さん(81)=同村葛島=は、ニホンミツバチで一つの群れに複数の女王バチを共存させる研究を進めている。現在、女王バチが2匹いるとみられる群れを飼育。ハチは群れごとにおいが違い、一緒にすると殺し合うため共存は不可能とされてきたが、小屋の中に上下逆さまにした巣を入れることでハチが混乱し、一つの群れにまとめることに成功したという。

富永さんは、ニホンミツバチを巣箱ではなく小屋で飼育する方法を試行する中で、女王バチを共存させる手法を発見。5月末、村内に設けた縦横90センチ四方、高さ150センチの小屋に分蜂した巣を入れたが女王バチがいない群れだったため、女王バチがいる他の巣を入れて群れを一つにしようと考えたのが始まりだ。

ハチは上から下に巣を作る習性があるため、小屋に巣を入れる際に上下逆さまにすれば成功するのでは―と発想。どちらの巣も逆さに入れたところ、働きバチが混乱して一つに交ざった。新しい巣を作り、女王バチも移ったところで、また違う女王バチがいる群れの巣を逆さにして小屋に入れると、これまでと同じように一つの群れになった。

「巣の中に女王バチがいなければ、死骸が外に転がっているはず」と富永さん。毎日小屋を掃除しているが、死骸は見つかっていない。また、巣が一定の大きさになる速度が通常よりも速く、働きバチが多く生まれていることからも2匹の女王バチが共存している可能性は高いという。

複数の女王バチを人工的に共存させた例は聞かないといい、富永さんは「かねてから成功させたいと思っていた研究なので念願がかなった」と喜ぶ。来年はもっと複数の群れを使って、今回発見した手法を確立させたいと話す。

信州日本みつばちの会は7日午前9時50分から、同村の中川文化センターで初心者講習会を開く。その分科会の一つで、富永さんが今回の研究の経過を映像や写真、図などを用いて紹介する。当日受け付けを行っており、参加費は会員2千円、非会員3千円。

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