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長野日報社

昭和初期の「親柱」復元 架け替え工事進む茅野の上川橋

上川橋に再設置された「親柱」と浅川社長

 27日の開通に向けて架け替え工事が進む茅野市の上川橋で、尖塔型の「親柱」の再設置作業が行われている。旧上川橋の四隅にあった親柱を橋の撤去時に保管し再利用した。80年余の歴史を伝える親柱の風格に、近隣住民や工事関係者が関心を寄せている。

 旧上川橋は1935(昭和10)年に建造された。設計はローゼ桁橋の創始者で県の技師だった中島武氏(1906~80年)。工事請負人を小口工業(岡谷)の小口四平氏が務めた。親柱は高さ3.4メートルで照明設備もあり、「近代的でモダンな橋」の象徴だったという。中島氏が38(昭和13)年に設計した栄橋(南佐久郡佐久穂町)には、今も同じデザインの親柱が残る。

 上川橋で親柱の再設置を手掛ける浅川石材(安曇野市)によると、親柱は白御影石。当時の石工が手彫りで仕上げたものといい、ブロック状の石材を積み上げた構造になっている。復元作業では、ステンレス製アンカーで内部を固定して強度を高めた。ただ、現存する資料がないため、石の産地は分からないという。

 同社の浅川景司社長(40)は「当時の職人の技術の高さが分かる。元通りに戻すのは大変だが、石工として復元に携われるのはうれしい」と語る。諏訪大社の鳥居を施工した田口石材(岐阜県中津川市)の田口一己社長(70)は、取材に「白御影石は広く流通していたので産地は分からないが、諏訪には石工が彫った素晴らしい石がたくさん残っている。親柱もぜひ大事にしてほしい」と話した。

 工事の様子を写真に記録していた、上川橋の近くに住む男性(74)は「橋の架け替えは100年後に受け継がれる仕事。子どもの時から見てきた親柱が保存されてうれしい」と目を細めていた。

 親柱は7月上旬までに橋の四隅に設置し、それぞれ四角柱の各面にLED照明灯を据え付ける。親柱の根元近くには、建造当時の旧上川橋の高欄にあったパネルも復元した。諏訪建設事務所は「元々あったものを保存、活用した。ゲート的な存在として橋の象徴になれば」と話す。

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