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北羽新報社

ジュンサイ沼で白熱戦

特産のジュンサイ摘み取り技術を競った「世界選手権」(三種町志戸橋で)

 第6回世界じゅんさい摘み採り選手権大会は30日、三種町志戸橋のジュンサイ沼を会場に開かれた。能代山本在住の外国出身者を含め県内外から74人が参加。木舟を慎重に操って同町の特産・ジュンサイを摘み取る速さや作業の正確さを競い、「世界一」の栄冠を目指した。

 大会は、同町森岳じゅんさいの里活性化協議会(会長・田川町長)の主催。同町は、ジュンサイの生産量日本一を誇る。摘み取りの楽しさをアピールし、消費拡大につなげようと、7月1日の「じゅんさいの日」に合わせて開いている。
 今回は、同町志戸橋の阿部農園のジュンサイ沼(27㌃)で開催。1人乗りの「ソロの部」に24人、2人乗りの「ペアの部」に25組がエントリーした。両部門とも希望者が定員を上回り、抽選で出場権を手にした。地元にとどまらず、北海道や千葉県、宮城県など県外からの参加も多かったほか、能代山本に住むALT(外国語指導助手)ら外国出身者も挑戦した。
 大会は、1時間の制限時間で収穫量を競うシンプルなルール。協議会の担当者から摘み取り方の説明を受けた参加者は、木舟に乗り込んで沼にこぎ出した。今年は少雨の影響で、町全体の収穫量は例年より少ないとされるが、会場となった沼は地下水を引き入れているため生育状況は良好。穏やかな天気にも恵まれ、参加者は真剣な表情で水中に腕を入れて摘み取っていた。
 ソロの部は、初出場の青木あさみさん(23)=大館市=が1・8㌔余りの成績で「世界一」に輝いた。親類が営むジュンサイ沼の摘み取りを手伝って腕を磨いてきたといい、「まさか優勝できるとは思っていなかったので、喜びよりも驚きの方が大きい」と話した。
 外国出身者からは、能代山本の地域資源に触れる貴重な機会になったという声も聞かれた。同町でALTを務めるルーカス・ウッドオールさん(24)=米国出身=は、343㌘にとどまり全体の21位で「思ったよりも難しかった」。7月末で任期を終えて町を離れる予定で「三種町ではたくさんの新しい経験があった」と笑顔を見せた。
 毎年参加している熱心なファンも多かった。フリーランスデザイナーの中村渉さん(38)=札幌市=は3連覇を懸けて出場した。空き缶を切り出して「摘み取り爪」を自作するなど気合十分だったが、結果は1・6㌔弱で3位。「舟を進めるルートを見誤った。本当に悔しい。雨中の戦いになると思っていたが、好天になったのも想定外。作戦通りに進められなかった。来年は絶対にリベンジしたい」と語った。

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